現代車非正規支会が「要求貫徹まで工場占拠スト死守」を決定
現代車非正規職支会は11月17日、争議対策委員会でこれまでの闘争方針と要求を再確認した。蔚山、牙山、全州3非正規職支会の要求を貫徹し、第1工場の占拠ストライキと第2、第3工場の波状ストを死守するために「9月29日現代自動車に発送した要求案が貫徹されるまで、全面ストライキ闘争を死守する。現代自動車(株)が無条件で交渉に臨むことを要求する」と決めた。3支会の要求は、△社内下請労働者全員の正規職化、△闘争過程で不当解雇された組合員を正規職として原職復帰、△社内下請労働者入社日を基準とする差別賃金の未払い分を支払うこと、△進行中の非正規職労働者の構造調整中断の4点だ。
また同時に非正規職支会は、正規職労組である現代車支部に対しても「支会は要求貫徹まで全面ストライキを死守することを決意した」と報告するとともに、△代替人材阻止(正規職管理者および組合員、アルバイト、反対組作業者)、△食糧搬入、物品搬入、医療支援、通信施設の確保、△全工場代議員の循環座り込みの組織化、△用役警備の退出、 △警察兵力が工場内に進入した時の強力な対処、△支会ストライキ闘争死守のために現代車支部の共同闘争(残業拒否、特別勤務拒否、ストライキなど)組織を要求した。
これに現代車支部は18日、「シート工場のドンソン企業廃業申告については会社に交渉窓口を要請し、問題解決のために積極的に努力する」が、「非正規職の不法派遣問題は、現代車支部ができる事案ではない」と一線を画す回答を行った。第1工場の占拠座り込み死守のための現代車支部代議員からの循環座り込み要請も保留となった。金属労組現代自動車支部のイギョンフン支部長は、支部新聞論説で「非正規職支会には、現代車支部が連帯し共感できる闘争への戦術転換を願う」とし、「それが現代車支部との間で起きかねない対立と後遺症の憂慮を払拭し、勝利をかちとる近道」との見解を明らかにした。
しかし現場での連帯闘争は進んでおり、現代車支部全州委員会は19日、非正規職正規職化ストライキに連帯する正規職の残業拒否の方針を出すなど、本組執行部と対照的な姿勢を示している。
金属労組(パクユギ委員長)は、22~23日に予定されている定期代議員大会で現代自動車非正規職3支会闘争勝利のために15万ゼネストを含む総力闘争を決議しようとしている。民主労総も18日に中央執行委員会を開き、現代車不法派遣正規職化闘争のために民主労総蔚山本部主催の嶺南圏労働者決意大会を蔚山で開く計画だ。(M)
写真は蔚山工場に続いて工場占拠ストに突入した全州工場。①は16日、②③は17日。
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