「もんじゅ」解体闘争、原子力安全・保安院に第2弾の抗議行動
「もんじゅ・核燃サイクルを解体するぞ!」――12月3日夕刻、東京・霞ヶ関に反戦反核の声が響き渡った。首都圏の8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会の呼びかけで、経済産業省原子力安全・保安院に対する第2回の「もんじゅ」抗議・申し入れ行動が断固として闘われた。同省前に陣取り、実行委の三角忠事務局長を先頭に、①核燃料中継装置炉内落下事故の真相公表、②運転の即時中止、③「もんじゅ」の廃炉の3項目を、応対の保安院企画調整課・加畑晶規係官に突きつけ、回答を確約させた。
「日本に核兵器を絶対に作らせない!」、これがわれわれ日本労働者階級の不退転の決意だ。「12・4ダイ改阻止! 検修外注化阻止」の動労千葉ストライキの革命的息吹を持ち込み、敦賀現地「もんじゅ」闘争・青森六ケ所闘争と一心同体で終始戦闘的に闘いぬいた。抗議行動は官庁街を行き来する労働者の圧倒的注目を浴び、「朝鮮侵略戦争・核武装へ暴走する菅政権倒せ!」と訴えたビラが次から次と受け取られた。
中継装置落下―引き抜き不可の巨大事故でデッドロックにのりあげた高速増殖炉「もんじゅ」。この時期に外務省は、「高速増殖炉等の面で、すぐ核武装できるポジションを持ちながら平和利用を進めていく」という文面を骨子とする60年代末の外交文書を公開した。朝鮮半島の戦争情勢につけこみ、「非核三原則」「原子力の平和利用」の大嘘を居直り、日帝の核武装の正面突破を狙った奇襲攻撃だ。だが、焦りにかられた日帝の前には核燃サイクルの破綻の現実が横たわる。「もんじゅ」廃炉・核燃解体の展望が今や大きく切り開かれつつある。さらに追撃し、「もんじゅ」・六ケ所再処理工場・核燃を労働者の団結の力で永久に葬り去ろう。(W)
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