国際婦人デー東京行動、権力を圧倒する東電デモ&集会打ち抜く
3月3日、2012年3・8国際婦人デー行動「命より金儲けの社会を変えよう!女たちの東電デモ&集会」に東京労組交流センター女性部や婦人民主クラブ全国協議会関東ブロックの会員、青年、学生など150人が結集し、大高揚した。
集会に先立ち日比谷公園を出発した女性たちを先頭にしたデモは、警視庁公安部150人もの弾圧体制をものともせず、はつらつと進んだ。「原発いらない!」「福島を返せ!」「金もうけより命が大事!」「仲間が大事!」「非正規職撤廃!」とコールし、東電本店前では一段と声高く「東電は責任とれ!」と迫った。3・11から一年を迎える中で原発への怒りが深まっている。銀座では沿道の人々が握手を求めてくる場面も。力強く、明るい戦闘的なデモは権力の度肝を抜いた。
デモ後の集会はまさに一週間後に迫った3・11福島県民大集会への総決起の場となった。司会を婦民全国協で長崎の被爆者でもある高木美佐子さんが担い、連帯の挨拶に三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さんが立った。福島からの避難者を誘って参加したこと、自身も福島出身であり、原発と、同じく国策である三里塚空港への怒りを訴え、3・11福島への決起と3・25三里塚への決起を呼びかけた。動労千葉からの熱い連帯のメッセージが動労千葉の家族会から読み上げられた。
福島からの訴えを、「子どもたちを放射能から守るネットワーク・福島」と経産省前で「とつきとおかの未来をはらむ女たちテントひろば」を運営する椎名千恵子さんが行った。3・11福島県民大集会について「福島県民の原発に対する怒りや闘いの入らないただの追悼にしてしまおうという動きに対して、地元で闘う者たちの声が入らないようでは何のための集会か、冗談じゃないと、粘り強く働きかけ続けてついに『原発いらない』を集会名称に入れることができた。みなさんも職場・地域から怒りと闘いをもって集まってほしい」という提起は、福島に襲いかかる怒りの圧殺と分断攻撃の激しさを表すと同時に、参加者一人ひとりが福島の怒りと結びつく主体的な決起を求める内容だった。
続いて基調提起を婦民全国協の川添望さんが椎名さんの提起に真っ向から応えて行った。「初めての総力戦として全人民をまきこんだ帝国主義戦争が第一次世界大戦であり、その大戦下の疲弊するロシアで生きるために立ち上がった3・8国際婦人デーの女性労働者・労働者家族の決起がロシア革命を切り開いた。いま新自由主義の破綻として福島の現実があり、非正規労働者の生きていくこともままならない現実と戦争の危機がある。今日の3・8国際婦人デーの行動は、命より金もうけの社会を変える闘いだ」と3・8国際婦人デー行動の意義を提起した。さらに「私たちは分断につぐ分断と闘ってきた。新自由主義を支える体制内労組をぶっとばして闘う労働組合をよみがえらせ、団結を固めれば労働者民衆は絶対に勝つことはできる」とこの間の実践を踏まえた提起がなされた。迫力ある提起に全体がみな自分のことが述べられている! と確信と展望をもった。
基調を受けて職場・キャンパス・地域から発言・報告が行われた。2月の徳島刑務所包囲行動を闘いぬいた星野暁子さんから、星野文昭さんとの獄壁を越えた団結の強化と奪還の決意が述べられた。続いて橋下反革命を始めとする道州制攻撃と対決していく決意を自治体労働者が発言。福島出身の自治体労働者は怒りの福島とつながって闘う決意となった。医療職場の青年労働者から、非正規職撤廃を正規の労働者こそが闘うと力強い表明。婦民全国協会員で病院労組の仲間は、職場で一から労組をつくりあげている報告。資本と真っ向から闘うことで仲間が増えたという力強く明るい訴えに、会場は一つになった。反原発で決起した母親の決意を三多摩の婦民全国協会員が訴え、「な全」からは5万筆を超える反原発署名の提出などこの間の闘いの前進が報告された。最後に全学連から、福島大学を始め大学当局の妨害を跳ね返しながら3・11へ向かってキャンパスからの決起を組織している報告と決意が語られた。
まとめと行動提起を東京労組交流センターの女性部長の石田訓子さんが行い、3・11福島県民大集会から3~4月、全力で国鉄決戦-外注化阻止・非正規職撤廃と反原発闘争を闘いぬこうと訴え、発言者全員が前に出てインターナショナルを歌い幕を閉じた。(T)
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