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現代車工場占拠スト20日目/現代資本、工場破壊に踏み込む

s20101208b-1.jpg   現代自動車蔚山工場占拠ストライキ突入から20日目の12月4日朝、現代資本はショベルカー、放水銃を装着したクレーン車などの大型重機で労組が立てこもる第1工場に迫り、工場3階の壁とガラス窓を壊して工場解体に出た! 急を聞いた組合員、家族、支援部隊が続々と門前に駆けつけた。工場3階では組合員たちが壊された窓にしがみついて「おれたちを殺してみろ! 正規職化を獲得するまで降りない!」と叫ぶ(写真1・2)。1階入り口から侵入しようとする用役ガードマンの前に現代自動車支部代議員たちが立ちはだかり、怒号が飛び交う。正規職労組の現代自動車支部の支部長と常任幹部がショベルカーの前に立って稼働中断を迫った。 

s20101208b-2.jpg 正門と第4工場門には警察部隊が張り付いている。民主労総金属労組は11月22日の代議員大会で「現代車非正規闘争支援ゼネスト」を決定し、第1工場の鎮圧攻撃が発動されれば全面ストライキに入ると宣言している。
 門前には支会組合員300人を始め400人を超える労働者が結集し、「第1工場の仲間を死守する!」と怒りを爆発させていた。(写真3)
 現代車非正規支会は、緊急声明を発し、「きょう8時、拠点ストライキ中の第1工場が侵奪され、本格的な鎮圧作戦が始まった。金属労組は即刻ゼネストを宣言しろ」と促し、現代資本に対し「無差別暴力と侵奪を直ちに中断し、特別交渉に出てきて正規職化を実施しろ。イミョンバク政権は不法派遣を続けs20101208b-3.jpgて不法暴力を乱発する非正規労働者の本当の使用者である鄭夢九(チョンモング・現代車会長)を拘束しろ」と要求するとともに、「現代車非正規支会はいかなる威嚇と弾圧があっても命がけで闘う」と宣言した。
 この日午後、ソウル駅広場で民主労総を始め労働者、市民ら千人が集まり「現代車非正規職闘争勝利のための全国民衆大会」が開かれた(写真4)。
 現代車非正規職支会は11月30日から蔚山第2工場解雇者を中心とする組合員16人がソウル上京闘争に立ったが、初日、本社前で行った1人デモ(闘争スローガンを掲げて1人で行うデモンストレーション)が多数の管理s20101208b-4.jpg者・用役に襲撃され、同日夕には8人が警察に連行されるという弾圧から始まった。
 民衆大会の壇上に立ったウサンス現代車非正規支会代議員は、朝の第1工場への攻撃を弾劾し、金属労組にゼネスト突入を要求するとともに正規職労働者に「今は美しい連帯より実質的で積極的な連帯闘争が必要だ」と共同闘争を呼びかけた。
 12月4日には良才洞にある現代起亜自動車本社前で座り込みが始まった。厳寒のソウルでの野宿座り込みは厳しい闘いだが、組合員たちは「第1工場の仲間たちの力になれてとてもうれしい」と意気盛んだ。(M) 

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