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12・23羽越線事故5周年弾劾! 新潟で外注化阻止の行動打ち抜く

s20101229a-1.jpg 2005年の12月25日に起きたJR東日本の羽越線事故から5年になろうとする12月23日、新潟において、「JRは検修外注化・非正規職化をやめろ! 国鉄1047名を職場に戻せ! 羽越線事故5周年弾劾!」をかかげて、街頭宣伝・集会を打ち抜きました。新潟のみならず、東北各地をはじめ全国から労働者が結集して闘われ、参加者が「今年1年間の集大成のような集会だった!」と感想を出すような、2010年の闘いの地平を示した集会でした。
 私たちはまず、JR東日本新潟支社が隣接するJR新潟駅前でJR弾劾の街宣を開始、JR現場をはじめとする労働者が次々にマイクを持って怒りのアジテーション。 

s20101229a-2.jpg 国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは「羽越線事故の遺族にいまだに補償もしないJRは絶対に許せない!」と怒りをたたきつけ、この激しい怒りの前に、街宣の妨害に来たJRの職制はすごすごと引き下がらざるをえませんでした。街宣の最後に、JR新潟支社に対するシュプレヒコールを上げて集会に移っていきました。
 集会のメインは、動労西日本副委員長・山田和広さんの「JR西日本は解雇を撤回し、契約社員制度を撤廃せよ」と題した講演です。講演で決定的だったのは、JR西日本の起こした尼崎事故-事故問題と、契約社員制度-非正規化・外注化問題が、何よりもJR体制の矛盾の集中点であり、現場労働者の怒りの根源はここにある、とはっきりさせたことです。とりわけ契約社員制度については、山田さん自身が岡山駅で契約社員として働いた中で、多くの青年労働者が「使い捨て状態」に置かれていること、矛盾の一切が現場に押し付けられている現実を暴き出しました。結論として山田さんは「青年労働者を獲得しよう! 動労西日本は組織拡大をなしとげる!」と鮮明に決意表明しました。
 そしてもう一つ、この間新潟の地で解雇撤回闘争を闘っている新潟地域一般労働組合の青年労働者が登壇し、「自分が闘おうと思ったのは、『こんなに簡単に首が切られていいのか』と思ったから」「解雇撤回で青年とつながっていく。闘う組合を作る」と、生き生きと自分の闘いを報告しました。同じ組合の青年も一緒に登壇して発言し、解雇撤回闘争を通しての労組青年部建設の展望を指し示しました。
 また、今回の集会では、国鉄労働者が次々と発言しました。集会の問題提起をした国労新潟県支部執行委員の星野文男さんは「羽越線事故の原因は国鉄分割・民営化にある」「4・9政治和解という大反動に対して国鉄闘争全国運動、11・7集会で大きな前進をかちとってきた。全国運動でもって日本労働運動の主流派になろう! 青年労働者を獲得しよう!」と発言。国労秋田闘争団の小玉さんは「1047名解雇撤回まで断固闘いぬく」と鮮明に決意表明。国労郡山工場支部の橋本光一さんは「外注化攻撃に対しては、JR本体と外注労働者の団結をつくることで反撃する」と闘いの方向性を訴えました。
 国鉄をはじめとする青年も、この間の職場闘争からつかんだことを報告しました。「組合の違いに関係なく職場の労働者全体を獲得する」「私たちの総力をあげて国鉄において青年労働者を獲得する」と決意表明、集会は大きく高揚しました。
 4・9政治和解攻撃に対して、職場を土台にして対決しぬいてきた2010年の苦闘や前進のすべてがつまった集会でした。何よりも全国運動で職場・地域を席巻することと、国鉄における青年の獲得に私たちの一切をかけて闘っていきたいと決意する集会でした。(新潟・T) 

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