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国鉄闘争全国運動の全面的発展へ、2・16集会に820人が総決起!

  s20110217a-1.jpg 国鉄闘争全国運動が呼びかけた「1047名解雇撤回2・16集会」が16日、すみだ産業会館で開催された。会場を埋めつくす820人の結集で感動的な成功をかちとった。動労千葉の田中康宏委員長は集会で「4・9政治和解を日本労働運動の深刻な危機と見据え、この運動を立ち上げてから8カ月。全国のみなさんが全力で呼びかけに応えてくれたことで危機はチャンスになった。これが今の時代の特徴です。助走期間は終わりました。全国の労働者の中に徹底して分け入り、この運動を本格的に発展させていこう」と訴えた。
 昨年6月にスタートした国鉄闘争全国運動は、約30の職場・地域組織と1千人を超える会員を擁する運動に発展した。2・16集会は、立ち上げ以来の創意と熱気あふれる実践を一つに集約し、1047名闘争の全面的発展にむけた新たな出発点を力強く打ち立てる場となった。

s20110217a-2.jpg 冒頭、司会から、この日の昼間に「国鉄闘争全国運動/全国地域・職場活動者交流会」が開かれ全国50を超える地域・団体から149人が集まったことが報告された。
 開会あいさつに立った全日建運輸連帯労組関西生コン支部の高英男副委員長は「国鉄分割・民営化によって下請け・非正規職とされたJR関連労働者を組織し、JRに闘いを挑む陣形づくりを担う」と運動の先頭に立つ決意を表明した。動労千葉からの闘争報告を田中委員長が行った後、埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫さんが「国鉄分割・民営化と新自由主義の現段階」と題して講演を行った。鎌倉さんは74~75年恐慌以来の30年余にわたる新自由主義攻撃を俯瞰(ふかん)することで国鉄分割・民営化攻撃にかけた支配階級の意図をあらためて突き出した。そして新自由主義が矛盾を噴出させている今日、資本と国家による横暴・人間破壊を根底から覆していく基軸としての国鉄闘争全国運動に心からの期待を表した。
 カンパアピールを行ったス労自主の入江史郎委員長は「円もドルもユーロも余命いくばくもない。気s20110217a-3.jpg前よく1割増しのカンパを」と会場を大いに沸かせた。呼びかけ人を代表して愛媛県職労の宇都宮理委員長、元安芸労働基準監督署長の大野義文さん、元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんの3氏が、それぞれの立場から国鉄全国運動にかけた思い、その飛躍の方向性について問題提起を行った。また司会から、全国金属機械労組港合同の中村吉政副委員長のメッセージが紹介された。
 いよいよ「解雇撤回への決意」として動労千葉争議団、国労原告団、さらに弁護団を代表して藤田正人弁護士がそろって登壇した。代表して動労千葉争議団の中村仁さんが「必ず解雇を撤回させて運転士に復帰する」と不動の決意を述べ、国労小倉地区闘争団の羽廣さんは「和解した仲間も2月16日という日を一生忘れることはできない。その思いも、この全国運動でわれわれが全面的に引き受け闘い抜く」と発言した。藤田弁護士は「解雇から24年目にして裁判は最大の山場に入っている」と報告した。
 最後は決意表明だ。全国運動・東京東部の会代表は、地域における討議を生々しく紹介しながら全国運動のさらなる拡大の方向性を突きだした。ともに登壇した動労千葉の佐藤正和新小岩支部長は「新小岩派出廃止攻撃に最後まで絶対反対を貫き、ここから『日航の次はJR貨物』という大リストラとの闘いを開始する」と述べ2・20新小岩集会への結集を訴えた。さらに組合役員選挙闘争の渦中にある三浦半島教組の労働者、自治体の青年労働者が、職場生産点に闘う労働運動を打ち立てる決意を表明した。動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士が「今年前半の最大の闘いとして日比谷公会堂で開かれる国鉄全国運動6・5集会に大結集を」と訴えて集会をまとめた。
 団結ガンバローの音頭をとった秋田闘争団の小玉忠憲さんは「われわれを解雇することで日本労働運動をたたきつぶすことを狙った資本家どもと首を切られたわれわれに和解はありえない。回答はただ一つ、連中を打倒することだ」と語った。参加者は「そうだ!」と一斉に声をあげ、こぶしを突き上げた。(O) 

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