動労千葉、外注化・強制出向に怒りの第1波ストを貫徹し第2波へ!
JR東日本は10月1日、東日本の全検修職場から噴出する怒りの声を無視して、検修・構内業務の外注化を強行した。絶対に許せない! 動労千葉はこの暴挙に怒りを爆発させ、10月1日~5日間の強力なストライキに突入した。
10月1日朝、幕張支部の組合員はJR幕張本郷駅に集合、千葉鉄道サービス(CTS)に強制出向になった組合員、JR本体に残った組合員がひとつにまとまって職場に乗り込んだ。早朝からビラまきに駆けつけた他支部の組合員、支援の労働者・学生の激励の中、山田護支部長を先頭にして幕張車両センターに入った。職場は、JR側、CTS側の双方が動員した管理者で一杯だ。動労千葉組合員は、あらためて徹底的な当局追及闘争を闘い抜いた上で、正午から堂々と第1波ストに入った(第1波ストは、1日12時~2日午後1時)。京葉車両センター、習志野運輸区、木更津・一ノ宮・鴨川・銚子の検査派出でも、同様に、組合員が一丸となって闘い抜いた。
午後3時、ストに入った組合員が、各スト拠点からDC会館に集まりスト突入集会が開催された。
あいさつに立った田中康宏委員長は「現場の組合員の思いを聞き、本当に悔しい思いでいっぱいだ。出向に出された組合員、JRに残った組合員を分断し、労働組合をつぶし、労働者を非正規に突き落とす。こんなことは絶対に許さない。われわれは闘い続ける。絶対に粉砕してみせる。今日のストライキは、その新しい闘いの第一歩だ」と提起した。
幕張支部の山田支部長は「これで負けたわけじゃないというのはみんな分かってるんですが、本当に悔しいです。シニア制度で『外注化は認められない』と辞めていった先輩方、『君たちが入れば止められるんだよ』と話して動労千葉に入ってくれた青年部に、負けたわけじゃないんだけど申し訳ない、と言いたい。絶対にこの借りは倍にして返す」と怒りを込めて発言。スト拠点支部からの発言が続いた。青年部の代表は「先ほど山田支部長が『青年部に申し訳ない』と発言しましたが、まったく後悔してないですね。外注化はなによりも青年部の問題なんで、これからも青年部が先頭に立ってやっていきたい」と意気軒高と発言した。
千葉運転区支部や乗務員分科会からも「乗務員は国鉄時代以来、検修の仲間と一体でやってきた。切っても切れない一体の関係だ」「安全を切り捨てるような会社に未来はない。乗務員分科会も、この攻撃を粉砕するためにがんばります」と述べた。職種を越え、世代を越えた熱い団結が示され、文字通り、全組合員が一つになる感動的な総決起集会となった。
2日午後、第1波24時間のストをやり抜き、全組合員が職場復帰した。京葉車両センター前では、強制出向を発令された組合員を激励し、当局を徹底弾劾する門前集会が開催された。正門前に居並ぶ十数人の管理者を前に、青年組合員の腹の底からの怒りが爆発した。検修職場の組合員は2日午後から3日の午前、さらにガンガンと当局追及行動を闘い抜き、3日昼から第2波の36時間ストに入った(第2波ストは5日の泊り勤務あけまで)。(O)
■京葉車両センター門前での青年部の発言(10月2日)
青年部A君「あなたたちは『若い人たちを指導をしたい』とか『成長を見たい』とか考えて管理者になったんじゃないんですか。その現場の若い人たちが別会社に飛ばされてるんですよ。どう思うんですか。関係ないんですか、給料が上がればそれでいいのか」「京葉の若い人たち聞いて下さい。ここでね若い人たちが立ち上がらないと、会社はナメてっから、どんどんやられちゃいますよ。先日、運輸部長が幕張車両センターに来て話しました。『この世の中にあった、流れに乗った選択をしなければいけない』。なんですか、世の中の流れに乗るって! 安全軽視、コスト削減でしょ! それが尼崎事故とか関越道のバス事故に発展するんだよ。誰が責任取るんだよ! おまえら責任とれるのかよ!」「東労組の役員の方! 『3年後に絶対戻れる』なんてウソ言わないでください。どこに戻るんですか。絶対これ以上、外注化させないという決意があるんですか。だったら今度外注化の話があったら、てめえらストライキやれよ! 若い奴をペテンにかけるんじゃねえ! これからも動労千葉は闘うから、東労組で闘えないと思ったら、いつでも動労千葉に来て下さい」
青年部B君「俺らは、今やっている仕事をプライドもって責任を果たしてきた。なんで会社は責任を果たそうとしないのか。なんでもかんでも報告しろと下には言うくせに、外注化の説明もまともにしない。あまりにもCTSはガタガタすぎる。くだらねえぐらいガタガタだ」「俺たちが妨害してるなんて言う奴もいるけど、じゃあ俺たちを黙らせるぐらいのまともな施策をやってみろよ。上に立っているから偉い? 偉いんだったらまともなことやれよ! できねえくせに労働者に責任転嫁するな。動労千葉はこれからも闘います。よろしくお願いします」
この記事へのコメントはありません。