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動労水戸定期大会 国際的団結固め方針確立 ドイツ鉄道労働者が来賓参加

20170119d-1.JPG 動労水戸は1月14日、水戸市内で第35回定期大会を開き、続いて新年旗開きを行った。
 大会と旗開きにはドイツ機関士労組ベルリン都市鉄道支部のクルト・シュナイダー支部長も参加し、昨年9月のドイツ訪問で打ち固められた日独鉄道労働者の国際連帯の一層の発展が示された。
 あいさつに立った石井真一委員長は、昨年、30年史『燎原の火のごとく』を発行し、結成30周年記念レセプションを成功させた動労水戸に誇りを持とうと呼びかけた。そして、前日に行われた動労総連合出向無効確認訴訟で会社側の証人が「外注先のプロパー(直雇い)労働者には清掃も検修も構内運転もしてもらう」と述べたことを取り上げ、「JRの言う『水平分業』とはこういうことだ。今年は第2の分割・民営化との決戦だ」と訴えた。また、3月にも常磐線の小高―浪江間の運転再開がたくらまれていることを明らかにし、「今年の3・11反原発行動は決定的だ。被曝労働拒否の闘いを全力で進める」と宣言。動労総連合の青年部建設と総連合の拡大へ、動労水戸が先頭に立つ方針を打ち出した。

20170119d-2.JPG また、運転職場で要員が不足し、資本による年休の時期変更権行使が続出している状況にもかかわらず、運転士を無理やり駅に強制配転するライフサイクル制度のでたらめさを強調した。他方でライフサイクル制度によって水戸駅に配転された會澤憲一さんには、まともな仕事が与えられていない。石井委員長は、大会参加のための年休さえ取れない要員不足と過重労働に抗議し、ライフサイクル制度撤廃を掲げて運転士の高野安雄副委員長と国分勝之副委員長がこの日、指名ストに入ったと報告した。
 そして、「スト権投票」で混乱を深めるJR総連・東労組と対決し、ストライキをやり続けてきた動労水戸に現場の労働者を組織しようと訴えた。また、18年度から動労水戸の組合員が始めてエルダー再雇用の対象となることを見据え、組織破壊攻撃との攻防に勝利すること、昇進差別粉砕の裁判をさらに強力に闘うことを呼びかけた。
被曝労働を拒否し3・11郡山へ
 来賓あいさつでは、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんが、市東孝雄さんの農地を強奪する強制執行に全力で立ち向かう決意を示した。
 ドイツ機関士労組ベルリン都市鉄道支部のクルトさんは「ドイツでも同じ攻撃が激しくかけられているが、さらに闘いを磨き上げ、皆さんとともに闘う」と表明し、「体制との闘い」とドイツ語で書かれたTシャツを石井委員長に手渡した。(写真下
 動労水戸支援共闘呼びかけ人の小玉忠憲さんは、1月12日に行われた「被曝と帰還の強制反対署名」の福島県への第1次提出行動について報告、福島をめぐる決戦に勝利するため支援共闘をさらに拡大すると宣言した。原発事故で福島から米沢に避難している女性は、甲状腺がんの増大を原発事故によるものとは絶対に認めず、検査の縮小・打ち切りを狙う福島県を厳しく批判した。
 小竹運輸グループ労組、常南交通労組など茨城県内の労組のあいさつが続いた。動労千葉の川崎昌浩書記長が3月ダイヤ改定を焦点とする当面の決戦について訴え、動労連帯高崎、動労福島が闘う決意を表した。
団結こそ労働者の最高の回答だ
 国分副委員長が経過を報告し、高野副委員長が情勢を提起、木村郁夫書記長が闘いの基調を明らかにした。
 討論は青年がリードした。ライフサイクル制度粉砕、矛盾を深める東労組からの青年の獲得、MTS(水戸鉄道サービス)での組織拡大、動労総連合青年部の建設に向けた決意が語られた。勝田車両センターで構内運転をしていた組合員を大子運輸科の本線運転士に配転したJRの攻撃に、団結を固めて反撃しようという意見も出された。
 満場の拍手で運動方針を採択、星野文昭さん奪還と、被曝と帰還の強制反対署名に取り組み2・26舞鶴―3・11福島に総決起する、の2本の特別決議を上げた。役員選出では、會澤さんが新たに執行委員に加わった。
 閉会のあいさつに立った辻川慎一副委員長は、「われわれは仲間との団結を貫いて生きてきた。資本主義は能力で人を分断する。だがわれわれは互いに『お前こそが大事だ』と生きていく。これがこの時代に対する最高の回答だ」と強調した。そして、「クルトさんが2年で1千人の組合の支部長になったように、われわれがここ1、2年で千人、2千人の組合になることも可能だ」と展望を語り、奮起を促した。
 続いて行われた旗開きで、組合員と家族、支援は交流を深め、一層強い団結を固めた。

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