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動労総連合が全国で春闘行動② 動労西日本 奈良を拠点にスト 外注化粉砕へJR揺るがす

20160331b-1.jpg 動労西日本は3月24日、橘日出夫組合員が働く吹田総合車輌所奈良支所(旧奈良電車区)を拠点にストライキに立った。16日の広島印刷事業所、18日の福知山駅でのストに次ぐ第3波ストは、JR西日本本社、近畿統括本部、大阪支社を揺るがした。
 JR西日本は2010年の機構改悪で電車区を解体し、それまで一緒だった運転士と車両検修を分離した。JR東日本に追いつき追い越せと、車両検修業務の全面外注化をにらんだ組織再編をしかけてきたのだ。これを突破口に尼崎事故を全面的に居直り、全事業の外注化・非正規職化を強行しようと構えている。

 JR西日本は本社、近畿統括本部、大阪支社の労務担当のすべてを駆り出してスト圧殺を策してきた。動労西日本はこれをはね返し、力勝負でストを貫徹した。
 午前7時30分、平城山(ならやま)駅に先発隊が登場した。物々しい体制を敷くJR西日本の妨害をはね返し、動労西日本はストを告げる本部情報を2カ所の入り口で配布した。ビラを受け取った労働者は圧倒的に活性化した。
 支援の労働者・学生が続々と結集する中、9時から山田和広書記長の司会で集会を開始し、橘組合員がスト突入を宣言した。橘組合員はまず、JR西日本のベア超低額回答を弾劾し、「安倍の外注化・労働法制改悪、朝鮮侵略戦争のための10割非正規職化を許さない。分断をのりこえ、正規・非正規の労働者の怒りが爆発する時代が来ている。民主労総と連帯してゼネストを闘い安倍を打倒しよう。戦争を阻止する力ある労働運動が求められている。労働者の団結で戦争を阻止し社会を変えよう」と訴えた。
 東元(あずまはじめ)組合員が「不当配属職場の大阪事業所でストに突入した。大阪事業所を解体し元職場に戻せ」とアピールした。原田隆司近畿支部長が、第2波ストに続き24時間ストに立ったと述べ、労働者をモノ扱いする契約社員制度撤廃へ、契約社員と団結して闘う決意を示した。
 地元の奈良市従教育支部、関西合同労組奈良支部がアピールし、全国水平同盟、ユニオン自立、関西合同労組大阪東部支部の連帯のあいさつが続いた。京大反戦バリストへの弾圧を実力で粉砕し6学生を奪還した全学連が意気高く発言した。
 集会後、結集した50人が奈良支所包囲デモを貫徹した。
 さらに、JR奈良駅前での街頭宣伝も展開し、1047名解雇撤回の国鉄新署名に取り組んだ。
 午後2時からJR西日本本社前行動に立ち、指名ストを闘いとった広島支部や米子支部の組合員と合流して、JR西日本に怒りをたたきつけた。

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