動労総連合が全国で春闘行動① 動労福島 結成初のストを貫徹 車体科2組の外注化阻止
動労福島は3月24日、郡山総合車両センターの業務外注化に反対し、橋本光一委員長の指名ストライキを決行した。JR東日本は28日から車体科2組などの外注化を強行しようとしている。これに対し、全組合員と支援40人が組合結成以来初のストを終日、闘った。
早朝から郡山総合車両センターの各門に「本日ストライキ」のボードが掲げられた。橋本委員長がアピールする中、普段はチラシを受け取らない人も含め、ほとんどの労働者がチラシを読みながら構内に入っていった。
昼休みには工場1周デモに立った。業務中は機械音がうるさい工場内も昼休みは静かだ。そこに「外注化粉砕、非正規職撤廃、動労福島に入ってストライキで闘おう」という倉岡雅美組合員のよく通る声が響き渡った。郡山の職制に加え、仙台支社から来た10人もの職制が各門に張り付いたが、職場の休憩所などではデモに注目する労働者が窓際に集まり、何人もがデモ隊に手を振った。
常磐線の全線開通に向け、原ノ町駅に5年間放置されていた651系車両(スーパーひたち)4両と415系車両4両が1週間前に郡山総合車両センターに搬入され、関連会社による解体作業が予定されている。動労福島は、放射線量の測定や防護対策も行わずに労働者に被曝作業を強制しようとしている仙台支社に対し、被曝労働をさせるなと要求している。この車両を間近に見て、「被曝労働絶対反対、被曝労働拒否のストライキで闘おう」と、デモ隊のコールにも力がこもった。動労総連合・新潟、全金本山労組、ふくしま合同労組の仲間が「ストライキで闘おう、動労福島に入ろう」と工場内の労働者にアピールした。
夕方には仙台に移動し、仙台支社への抗議行動を展開した。橋本委員長の「外注化を止めるために動労福島をつくった」という力強いアピールに続き、仙台まで駆けつけた動労水戸の石井真一委員長、照沼靖功さん、會澤憲一さんが「安倍政権打倒、常磐線全線開通絶対阻止、腐ったJRとこの社会をひっくり返すため動労総連合に入って闘おう」と呼びかけた。全金本山労組の鈴木義和委員長、みやぎ連帯ユニオンもアピールし、全員で「外注化絶対阻止・非正規職撤廃、被曝労働拒否、戦争絶対反対、安倍とJRを打倒しよう」とシュプレヒコールをたたきつけた。
階級的労組を軸に地域の仲間が団結を拡大する新たな国鉄決戦が始まった。(動労福島・E)
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