千葉県三里塚集会、10・7大結集へ熱気あふれる
9月30日、スト態勢の緊迫と高揚感がみなぎる動労千葉の本部・DC会館において、第7回千葉県三里塚集会が開催された。県内の労働者を中心に80人が参加し、目前に迫った10・7三里塚全国総決起集会への大結集と、市東孝雄さんの農地を守りぬくことを固く決意する場になった。
冒頭に三里塚、反原発、沖縄、広島、国鉄など今年の闘いをたどるビデオが上映されたあと、ちば合同労組の2人の組合員が司会のあいさつを行い、三里塚勝利への熱い決意を述べた。
早速、三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長、伊藤信晴さん、宮本麻子さんが紹介され、10・7決起のアピールを行った。
北原さんは、「千葉県の一角に日本の進むべき方向を示す闘いがある。10・7のデモは千葉のみなさんが先頭を切って成功させてほしい。他力本願ではなく、自分自身の闘いとして未来のために立ち上がろう」と檄を飛ばした。
伊藤さんは「市東さんの農地を守る闘いと、全国農民のTPPに反対する闘いは必ず一つに合流する」と確信を述べた。
婦人行動隊の宮本さんは、「市東さんの農地裁判を全力で闘いながら、農地死守・話し合い拒否の原則を貫き、現地での実力闘争を闘う」と決意を表した。
続いて三里塚現闘の北里一枝同志が発言に立った。「市東さんの農地決戦は“最終局面”に入っている。裁判は年末結審、来春判決に向け進んでいる。現闘本部となりの耕作地だけでなく、市東さんの自宅向かいの耕作地、作業場、離れなどが明け渡しの対象とされている。市東さんの生活を根こそぎ奪おうとする判決が予測される。1億8千万円の金をけって、仲間とともに闘う道を選んでいる市東さんの農地を、絶対に守ろう。三里塚が46年間実力闘争を貫いてきたことに、権力は震え上がっている。理不尽な農地強奪を絶対許さないという大衆決起をつくり出すことに、勝利の展望がある。動労千葉と車の両輪として、闘いの輪を広げよう」
この渾身の訴えで、参加者全員がリアルな緊迫感を共有し決意を新たにした。
司会のカンパアピールに続き、動労千葉の田中康宏委員長があいさつを行った。「明日からのストに向け今も団交が続いている。すでに今日も4時過ぎから幕張で5人がストに入る。外注化攻撃は事実上破産し大混乱をきたしている。動労千葉の闘いの力は、三里塚との連帯の中で培われてきた。一人ひとりの普通の労働者・農民が団結することで、この社会を根本から変える力があることを証明しよう」とストへの激しい意気込みを表した。
反対同盟と動労千葉との労農連帯の歴史を感じつつ、決意表明が次々と行われた。全学連の斎藤郁真委員長は、「現地行動隊を先頭に、全学連は実力で農地死守を闘う」と宣言した。動労千葉の佐藤正和さんは、「“労働者と農民は血を分けた兄弟”と教わってきた。北原さんの決意をわが決意として闘う」と言明した。
さらに、動労千葉を支援する会・習志野、裁判員制度はいらない!千葉県実行委員会、千葉・星野文昭さんを取り戻す会、婦人民主クラブ全国協・千葉支部、原発なくせ!ちばアクション、千葉労組交流センター事務局、ちば合同労組青年部が次々と、三里塚をわが闘いとして10・7に立ち上がる決意を表明した。
最後に司会の提起で、10・7三里塚、さらに反対同盟が呼びかける10・15千葉市内デモ、10月動労千葉スト連帯行動、そして11・4全国労働者総決起集会などの具体的行動方針が確認され、団結ガンバロー三唱で締めくくられた。
千葉を先頭に、全国から10・7三里塚へ大挙結集し、「農地死守!」の声をとどろかせよう。(TN)
★千葉地裁・多見谷裁判長の不当な訴訟指揮弾劾!
10・15千葉市内デモ
10月15日(月)午前11時40分 千葉中央公園集合/呼びかけ 三里塚芝山連合空港反対同盟
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