千葉県三里塚集会、反対同盟と青年先頭に「今こそ決起の時!」
3月13日、千葉市のDC会館を会場に「市東さんの農地強奪を許すな!/第4回千葉県三里塚集会」が、実行委の主催で、県内の青年労働者を先頭に80人が結集して意気高くかちとられた。
最初に昨年から今年にかけての三里塚闘争の記録ビデオが上映され、市東孝雄さんと青年との心和む交流シーンなどが映し出された。司会を務めるちば合同労組の組合員が第一声で「すべての原発をただちに停止しろ!」と満身の怒りを込めて訴え、新成長戦略で原発輸出を促進する菅政権を断罪した。そして「国家権力に対し非妥協で実力闘争を貫いてきた三里塚闘争はこのときこそ光り輝く」と意義を確認した。
三里塚芝山連合空港反対同盟のあいさつとして、北原鉱治事務局長、伊藤信晴さん、宮本麻子さんの3人が紹介され発言に立った。北原さんは、1978年3月の成田空港開港阻止決戦において、横堀要塞に立てこもって陣頭指揮に当たった当時を振り返り、「大地震後によくこれだけ集まってくれた。全県の労働者・農民の先頭に立って、新たな『千葉県反戦』をつくる気概で前進してほしい」と一同を激励した。伊藤さんは、団結街道封鎖、第3誘導路建設の攻撃を弾劾し、国鉄闘争全国運動の発展と一体で三里塚の勝利へ前進することを述べた。宮本さんは、「原発は原子爆弾をつくるためのもの」と絶対反対の立場を明らかにし、「軍事空港を許さず市東さんの農地を守り抜く」と決意を語った。
続いて動労千葉の田中康宏委員長が登壇し、「この大震災以降、倒産、失業、財政破綻などが労働者への攻撃となって襲いかかるだろう」と、警鐘を鳴らし、「金もうけだけを優先にして労働者に地獄を強いてきた社会の本質が震災で暴かれた。怒りの声を結集してこの攻撃を打ち砕き、われわれの力を示そう。その時に権力の農地強奪と45年不屈に闘ってきた三里塚闘争が決定的だ」と労農連帯の意義を強調した。
実行委のカンパアピールに続き、三里塚現闘の同志が千葉の青年に向け、三里塚現地へのさらなる決起を熱く訴えかけた。全学連の織田陽介委員長は、被災地へ駆けつけた学生たちの報告を伝え、3・20渋谷反戦デモの大爆発と3・27三里塚の力で菅政権打倒へ総決起することを全力でアピールした。さらに婦人民主クラブ全国協千葉支部、とめよう!戦争への道百万人署名・千葉県連絡会、千葉・星野文昭さんを取り戻す会、動労千葉執行委員の中村仁さん、動労千葉を支援する会・習志野、千葉労組交流センター、ちば合同労組の青年が次々と三里塚決起へ決意を述べた。
最後に司会の青年労働者が、「デモ参加者が“自分の怒りはここにあった!”と確信できるような闘いを、千葉の青年が先頭でつくる。3・20渋谷~3・27三里塚へこぞって参加を!」と意気込みを示し、団結ガンバローの音頭をとって集会を締めくくった。(TN)
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