原発大災害の情報隠し・被曝許すな! 【緊急アピール第二弾】
今、労働者人民はチェルノブイリ事故いやそれ以上のかつてない深刻な原発巨大事故の危機にさらされている。3月14日現時点で、東京電力福島第一原発の3基と同福島第二原発の2基、計5基もの原発が、原子炉事故の中で最悪と言われる炉心崩壊→膨大な量の放射能の一挙放出という境界線まで来ているのだ。日帝・菅政権、原子力安全・保安院、そして東京電力資本、御用学者、マスコミなどは、この期に及んでも原発推進にしがみつき、戦時中の「大本営発表」ばりの情報操作を行い、核心的事実をどこまでもねじまげ、大したことがないようにくり返しているが、絶対に許せない!
■進むメルトダウン状況
運転中だった原発6基の燃料棒の中には、キセノン、ヨウ素やセシウム、プルトニウムなどの猛毒の放射能が多量に生成されている。それらはジルコニウム合金の被覆管で閉じこめられているが、冷却水がなくなれば、内部の放射能の崩壊熱で被覆管が溶けだし、むき出しになる(メルトダウンの開始)。最悪の場合には、原子炉容器溶融貫通、格納容器の破裂・底部貫通による外部への大量の放射能噴出・拡散という破局的事態となる。
11日の地震と津波によって、外部電源の停電、海水ポンプや非常用電源・非常用炉心冷却装置(ECCS)の機能喪失が連続的に起こり、冷却が困難な状態に陥った。この段階ですでに、最悪の事故に行き着く可能性が完全に予測されていた。12日には原子炉容器の圧力上昇・破壊を防ぐためとして、逃がし弁を開く操作が次々と開始され、放射能が外部に放出され出した。そのうち東電で最も古い福島第一原発1号機で燃料棒が溶けはじめ、ついに水素爆発が発生、原子炉建屋を吹き飛ばした。その際、溶け出た生成放射能の一部が白煙とともに一挙に大気中に放出された。冷却水減少、燃料棒溶融の一層の進行の中で、海水を直接原子炉に大量投入するという最後の冷却手段がとられたが、溶けだした燃料のウランが落下し集合して核爆発する危険が高まり、原子炉破壊へのぎりぎりの局面に突入している。
14日の午前11時には、続けて同じ敷地内にある3号機で同種の水素爆発が起こり、建家がぶっ飛び、放射能がきのこ雲となって大気中に放出された。さらに午後には2号機で冷却装置が停止し、燃料棒完全露出・海水注入がくり返され、本格的なメルトダウン・炉心崩壊→水蒸気爆発→原子炉破壊→〝死の灰〟の大量放出という最悪のシナリオへの綱渡りが続いている。これは他の号機でも似たり寄ったりだ。日本の原発のどこが「世界一安全」なのか。ふざけるな!
■深刻化する現場労働者・住民の被曝
原子炉・格納容器を中心とした原発現場は、最も強い放射線エリアだ。そこで働く労働者は、大量の被曝を前提とした一番過酷な労働が強制される。放射能の濃度が数段に高まる原発事故の事後対策にかり出されるときは、被曝量は桁違いのものになる。原子炉が破裂したチェルノブイリ事故の時は、「メルトダウン防止のため」と、大勢の労働者や兵士が強烈な放射能汚染現場への突貫を命じられ、大量被曝して生命を落とし、あるいは被曝後遺症に苦しめられている。今、福島原発の現場では、地元労働者をはじめ多くの労働者が、チェルノブイリの場合と同様、「未曽有の国難」を叫ぶ菅政権・東電資本の至上命令のもとに、放射能汚染の事故現場へ決死隊として送られている。その過程で水素爆発によって下請け労働者や東電労働者、自衛隊兵士らが負傷し被曝した。
何回にもわたって放出されている放射能について、菅政権や御用専門家らは、「低線量だ」「健康に影響はない」と言い放っているが、とんでもないことだ。市民団体が13日に福島第一原発から約3キロメートルの地点で放射線を測定した結果、計測器が振り切れたという。地元はすでに高い濃度の放射能で汚染されている。多くの住民が被曝している。今後、数週間から数か月は放射能を含む蒸気放出が継続するという。メルトダウンの全面的進行→原子炉・格納容器破裂が起これば、桁違いの放射能汚染が現出するのだ。20キロ圏内の住民避難指示は、なんら根拠がない。
米空母ロナルド・レーガンの艦載ヘリコプター3機が福島原発の上空160キロ付近を通過した際、乗組員17人が福島第一原発から放出された放射能によって被曝したと、ニューヨークタイムズが報じている。米空母はこのため現場海域から退避した。今や福島原発一帯は空も陸も海も放射能に汚染され、それが拡大の一途をたどっている。日本政府はこの事実をひた隠しにしている!
日帝は大資本の金儲けと戦争・核武装政策の推進のために、原発建設を第一級の国策として推進してきた。石原都知事は大震災発生直前の3月8日、英紙のインタビューで「日本も核武装すべきだ」と公言していた。菅政権が今、情報隠しに躍起となっているのはただ一点、この期に及んでも資本の利害と戦争政策推進を他の一切に優先し、そのためには膨大な労働者人民が被曝し犠牲になってもかまわないとしているからなのだ!
巨大原発事故・大規模被曝・放射能汚染の真相の隠蔽は、労働者階級人民に対する重大きわまる犯罪行為だ。彼らが今やっていることは、労働者人民に対する「戦争」と同じだ。こんな奴らの支配をこれ以上許すな! 日本でこそ、エジプトに続く革命が必要だ。3・17緊急抗議行動、3・20渋谷反戦デモに大決起し、日帝・菅政権をぶっとばそう。
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