推進派と激突し、「原発絶対反対」大運動への突破口開いた杉並
4月24日投開票された杉並区議選・北島選挙は、1764人が「原発絶対反対」「社会を根本から変えよう」を決断し投票に決起した。54位で当選には至らなかったが、3・11情勢下、被災地人民、青年労働者の怒りと結び付く首都東京における巨大な階級決戦・政治決戦に果敢に挑戦し重大な突破口を開いた。とりわけ4・10高円寺1万5千決起として青年労働者の根源的な怒りと行動が始まった。彼らは同日の石原の「勝利」にさらに怒りを高めた。この怒りと行動の中に全身投入した闘いとして選挙戦を闘った。(写真は23日最終日、荻窪駅頭に立つ北島候補。横でマイクを握るのは高山俊吉弁護士)
この闘いは日帝菅政権・東電・経団連・国家権力・全体制内勢力と正面から対決する団結力を求めた。その力は全原発の即時停止・廃止というプロレタリア革命の要求を掲げ抜いて巨大な運動・組織の先頭に立つ北島という大衆的リーダーを生み出した。全国の仲間、支持者の皆さん! 本当にご支援に感謝するとともに、一層腹を固めてともに闘うことを熱烈に訴えます!
今回の選挙は、大恐慌下の3・11情勢のもと、まさに革命そのものが問われ、選挙後の現在ますます問われている。3・11大震災・原発大事故によって日本帝国主義は完全に崩壊の淵にある。この情勢を前にして全政治勢力が「国難」「救国」を叫んで、日帝国家と資本救済の立場へ露骨に移行した。大恐慌をプロレタリア革命へ、3・11情勢と根底的に対決して労働者階級こそ権力を握っていく闘いが求められている。その闘いの決定的な出発点を作ったと言い切れる。
第一に、「すべての原発を直ちに止め、社会を変えよう」の根源的な怒りと革命のスローガンを貫いた。労働者階級が命と生活を守る死活的要求を、最後までいささかもぶれずに掲げぬいた。3・11直後から全政治勢力が「自粛」「政治休戦」して街頭から去る中で唯一われわれだけが直ちに登場し、3月17日から団結署名を開始し、4月冒頭から3週間で反原発1000万署名を6千筆集めた。杉並区議選は東京でも唯一、原発に対する立場を問う選挙に転化した。権力の異常な弾圧と、「危険な原発は点検し、あくまでエネルギー政策として必要」というイデオロギー攻撃が日共スターリン主義や脱落諸派らをも使った北島落とし攻撃としてかけられたが、街頭・地域・職場から感動的な決起が次々とかちとられた。1764票の背後に数千・数万の人生をかけた決断がある。
第二に、大恐慌下の大震災・原発事故と真っ向から闘う階級的労働運動を発展させる大きな出発点をつくった。震災解雇を許さない全国的な労働運動とは国鉄闘争全国運動の発展そのものだ。決起を開始した青年労働者の多くは、ブルジョア選挙・政治家・既成の労働組合への不信と怒りに満ち、新たな闘いと組織を求めている。圧倒的多数が非正規の青年労働者の怒りと結び付くために、われわれはあえて選挙をとことん利用する決断をした。北島邦彦候補はその最先頭で、新たな運動と組織への大衆的リーダーとして躍り出て、圧倒的に認知された。票として表現されない数千数万の労働者の中に飛び込み「生まれて初めてこんな政治家を見た」と多くの新たな支持者を得た。
第三に、党と労働組合、闘う人民の団結が強力に拡大した。地区党の団結と決起はその中心を担った。東京西部ユニオンをはじめ東京の闘うユニオン、労組交流センターの団結力のもつ無限の力を示した。革命情勢下、他の勢力が民主党田中区政のオール与党と化す中で、職場生産点、街頭は怒りに溢れている。行動を求める膨大な青年を組織、組織、組織して、当面する5・1反原発・反失業メーデーから6・5日比谷大集会へ総力をあげて闘いぬこう!(東京西部・YS)
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