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「団結に命を懸ける!」鈴コン分会がストライキ

s20110929a-1.jpg 「田口組合員は、会社の組合つぶしのための解雇によって殺された! 絶対許さない! ただ今から1日ストに突入します!」。9月27日の朝、東京・北区浮間舟渡の工場街一帯に怒りのアジテーションが響く。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会がストライキに突入したのだ!
 早朝、駅前で第一声をやり社前に移動。分会員全員が腕章・鉢巻き姿で赤旗を持ち、スト突入を知らせるビラを出勤する労働者、近隣の労働者に手渡す。ほとんどの労働者、2年前の組合破壊攻撃の際に脱退した元組合員もビラを受け取り、「ご苦労さん」と声をかけていく。 

s20110929a-2.jpg この間、不当解雇された田口守さんの逝去に職場で衝撃が走り、「しのぶ会に行きたかった」と非組合員も話しかけてくる。
 ついにストだ。西部ユニオン組合員を始め支援も十数人がかけつけた。社長の長男は、ちらちら気にしながらも落ち着かない。監視は次男と元分会役員だ。彼らもうなだれている。分会員が次々とマイクで訴え、分会声明を読み上げる。2年前の第2回団交で社長を何度も追及した田口組合員の言葉を魂を込めて訴える。「鈴コンで働くすべての労働者は俺たちと一緒に闘おう。俺たちは田口さんの無念の遺志を引き継いで、解雇撤回、謝罪させるまで闘いをやめない。賃下げを撤回させよう。過積載など違法の強要は拒否しよう」
 東京西部ユニオンと鈴コン分会は3日前に、「逝去に伴い直ちに解雇撤回と遺族への謝罪、この間の組合無視の一方的賃下げの白紙撤回と釈明」を掲げたスト通告書を突きつけた。資本は前日、「解雇と今回の死は関係がない」「精勤・皆勤手当の廃止は撤回できない」などという許し難い「回答」を出してきた。資本の側に正当性はまったくない。
 この日はさらに、1年半にわたり闘ってきた東京都労働委員会の調査期日の場に分会先頭で乗り込み、解雇撤回・謝罪の緊急勧告を求める訴えを行った。
 ストの決行は地域の労働者に瞬く間に広がり、翌日、握手を求めてくる労働者がいた。ストの威力とは団結力そのものであることを確信できた。
●西部ユニオン大会が大成功
 鈴コン分会のストに先立つ9月25日、東京西部ユニオンは60人が参加し第10回定期大会を開催した。鈴コン分会を先頭に、職場分会を柱に強力な拠点と地域に影響力をもつユニオン建設を11・6集会への大結集を通して推進しよう、という方針を決めた。新たな分会が結集し、また反原発・反失業闘争の中から青年が次々とユニオンに入り、大会にも参加した。その中から「非正規という存在自体がおかしい」「一銭の得にもならないのに一緒に闘ってくれる仲間に出会えて感動している」「声を上げることで自分も変わるし、現状も変えられるのでは」と、次々と核心的な意見が出た。。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんが「資本主義は末期。自分たちが歩いて開いた道が正しい道。組合旗の赤は労働者の血の色。がんばろう」と激励の連帯あいさつ。青年が議事運営の中心に座り、2日後の鈴コンストライキと11・6への決起を誓う大切な場としてかちとった、記念すべき大会となった。(西部ユニオン・SY) 

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