「難民を人間として扱え!」東京入管に抗議デモ
9月28日、「難民を含むすべての外国人を人間として扱え! 収容するな! 仮放免者に仕事をさせろ!」と訴える東京入管への抗議デモが、60人を超える参加で闘われた。外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会が呼びかけ、難民・仮放免者などの外国人と日本人労働者との共同闘争が実現したのだ。
正午すぎ、品川駅港南口の東京入管行きバス停前で街頭宣伝が始まった。マイクを握った牛久入管問題を考える会の田中喜美子さんは、牛久で8月下旬から処遇改善を求めるハンストが闘われたことを報告し、「難民を生み出す新自由主義を労働者の団結で打倒しよう」と呼びかけた。
イラン、スリランカなどの外国人が入管への怒りを表明、動労千葉の中村仁さん、なんぶユニオンの代表が入管闘争を闘う決意を語った。青年労働者、全学連も「な全」の横断幕を広げて参加した。
午後1時すぎ、東京入管に向けてデモが出発した。「難民を収容するな!」「外国人を人間として扱え!」「仕事をさせろ!」とコールが響く。沿道の労働者や市民も立ち止まって注目する。港南大橋を進むと巨大な東京入管の建物が見えてくる。この建物の8階から上が収容所だ。
デモ隊が入管を周回しながら「皆さん! 聞こえますか!」「粘って粘って生きぬこう!」「世界の労働者は団結して勝利するぞ!」とシュプレヒコールを上げた。これに応える被収容者の指笛や歓声がシャワーのように振ってくる。収容者が手を振っているのが見える。デモ隊も力の限り手を振りながら「ガンバロー!」と叫ぶ。熱いエールが交わされた。
デモ終了後、20人余りで東京入管に申し入れを行った。要求事項は、①難民(申請者とその家族)及び移住労働者を人道的配慮に基づいて扱うこと、②仮放免者に労働の自由を保証すること、③長期収容・再収容をやめ、仮放免の保証金を引き下げること、④来年7月に導入が予定されている新たな在留管理制度=「在留カード」を中止すること、の4点である。
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