郵政非正規ユニオンが東京多摩支店に抗議のデモ
10月1日、郵政非正規ユニオンは齋藤祐介委員長など18人の雇い止め撤回と、当局者による「バイトのクズども」「バイトの分際で組合なんか作りやがって」などの暴力的な脅迫行為の謝罪・撤回を求めて東京多摩支店への抗議のデモを行った。
午前9時、支店近くの公園に結集したユニオン組合員と支援の労働者38人はデモに向けた意志一致を行った。この日から雇い止めとなった齋藤委員長は「小泉政権の郵政民営化は、公務員を悪者にして非正規職と競わせ、事業を立て直す触れ込みだったが結果は真逆(まぎゃく)。郵政職場も世の中も徹底的に悪くなった」と激しい怒りを表明した。
さらに「非正規ユニオンは、俺たち非正規労働者が怒りでぶち切れていることを世界に示すストをやった。心は青年の大人たちと僕たち青年が一つになって世の中を変えよう。“明るく、楽しく、真剣に”闘って勝利しよう!」と訴えた。組合員は「皆さんの支援に感謝します。非正規職という制度をなくし、本当に闘う労働組合の復活をかけて頑張りましょう」とあいさつした。
労組交流センター全逓部会、三多摩交流センター、東京北部ユニオン、東京西部ユニオン、地元の民間労働者などが連帯のアピール。三多摩労組交流センターからユニオンに檄布が手渡された。全逓部会の代表は「これからが本当の勝負です。非正規ユニオン運動の強化・拡大と産別を超えた団結で11月労働者集会へ前進しよう」と呼びかけた。
デモは組合員たちを先頭に東京多摩支店に向けて勢いよく出発。「組合潰して会社を救うな!」「雇い止めを撤回しろ!」の声が辺り一帯に鳴り響いた。正門前では、警察権力の執拗な妨害を許さず、委員長を先頭に抗議声明をたたきつけ怒りの拳を突き上げた。「18名全員の雇い止め撤回と、課長による『アルバイトのクズども』なる暴言を謝罪し撤回することを強く要求する!」。ユニオン組合員を先頭に怒りをこめた抗議声明が構内に響き渡った。
デモ後、委員長は「必ず勝利するまで闘う。全国あちこちで労働者の怒りのデモが頻発するような労働運動を再興しよう。全国の仲間との団結を作りたい」と決意を語り、「団結ガンバロー!」で締めくくった。
東京多摩支店の現場は、無謀な雇い止めの乱発で業務そのものが破綻状態だという。組合結成を理由に雇い止めを強行した郵政当局の不当労働行為はあまりに明らかだ。郵政非正規職ユニオンの渾身の決起に連帯する闘いを、11月労働者集会の1万人結集にむけてあらゆる職場・地域で組織しよう。非正規職制度撤廃を! 18人全員の雇い止め撤回まで断固として闘い抜こう!(K)
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