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アメリカでウォール・ストリート占拠の新しい運動が拡大!

s20111002a-1.jpg 新自由主義の基軸であるアメリカ、その中枢の金融街=ウォール・ストリートを占拠する運動がアメリカで拡がっている。9月中旬から、若者が中心になって、金融街の近くにあるズコッティ公園にテントを張って野営し、高失業政策や自宅の差し押さえ、極端な軍備増強、ムスリムなどへの差別待遇、とりわけ2008年以来の金融救済に反対して、ウォール・ストリートを占拠するデモを繰り返し始めたのだ。そしてこの運動はまるでエジプトやイスラエルのテント運動のように共感を拡大している。
【ロイターの動画】http://www.reuters.com/article/video/idUSTRE7900BL20111002?videoId=222144831
 

s20111002a-2.jpg この運動に恐怖したニューヨーク市警は、先週行われたデモに襲いかかり、80名以上を逮捕した。しかしその時警察が無抵抗の若い女性たちに唐辛子スプレーを浴びせた現場がユーチューブで暴露され、怒りはさらに拡がった(リンクはその報道動画)。
http://www.nydailynews.com/news/ny_crime/2011/09/29/2011-09-29_probe_nypd_bigs_nasty_peppering_of_protesters_spray_it_aint_so.html

 さらに10月1日、市警はマンハッタンに向かうデモ隊をブルックリン橋で包囲し、オレンジの網をかけて700人以上を逮捕する大弾圧を強行し、この運動はますます怒りを拡大し始めている。
 闘いに決起した若者たちの共通のスローガンは「われわれは99%!」「われわれは圧倒的多数派だ、にもかかわらず政府は圧倒的少数の金持ちを救済し、われわれを売り払った!」。このように圧倒的に階級的なスローガンが若者の自己解放的決起を生み出している。無実の死刑囚トロイ・デービスs20111002a-3.jpgs20111002a-4.jpgの処刑(9月21日)を弾劾するメッセージボードも多数掲げられた。ニューヨークで始まった運動はボストンやシカゴ、サンフランシスコにも拡大し、ニューヨークの若者たちは少なくとも冬の間はテントを張りつづけると宣言した。
 この運動の特徴は、マイケル・ムーアやノーム・チョムスキーなどの著名人が支持しているだけでなく、教育労働者や交通労組をはじめとした5つの主要な組合がこの運動を支持・支援しているという点である。この点はマスコミも大きく注目している。
 この闘いはまさに世界革命情勢のより一層の深化そのものであり、その中で闘う労働組合が必ず決定的な力を発揮することを示している。それは日本における9・19の反原発6万決起や10月外注化を阻止した動労千葉の勝利とまったく一体である。世界の仲間と連帯し、職場丸ごとの決起をめざし、11・6労働者集会1万結集へ全力で闘おう!(SG)

写真1 ウォール街をデモする若者たち(9月26日)
写真2 われわれは99%のプラカード(9月26日)
写真3 トロイ・デービスの処刑に抗議する女性たち(9月26日)
写真4 「われわれは多数派だ!」とブルックリン橋を行進(10月1日)
 

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