「今こそ団結し、行動しよう!」 大阪で関西青年労働者集会開く
10月2日、エルおおさか(大阪市)において、「この社会を青年の手に奪い返そう! 関西青年労働者集会」が開催された。関西各地から青年労働者を先頭に会場にあふれんばかりの190人が結集し、熱気あふれる集会となった。
集会の冒頭に郵政非正規ユニオンの9・20ストライキのDVD上映が行われた。司会の青年労働者が、「今日の集会は青年・学生が実行委員会を積み重ね全力で準備した。3・11情勢という革命情勢の到来の中で、声を出さないと殺されるところまですべての労働者が追い込まれている。しかしこれは決定的なチャンスでもある。職場に労組をつくり私たちが主役となる社会をつくろう」と宣言。
基調報告を大阪市職の赤田由行さんが行った。「この9月、フクシマの現実や大失業に対する青年の怒りは、勝利するまで止むことのない闘いに変わり始めた。被災地の闘いと私たちの職場闘争はひとつだ。大阪市でも橋下知事や平松市長による、道州制という『全員解雇』攻撃との全面的な激突が始まっている。これに対し大阪市職本部は平松との間で5千人解雇の政策協定を結び、誰を切っていくのかを組合が決めようとしている。闘う労働組合をよみがえらせる力は、青年の『黙って死んでたまるか!』という怒りの中にこそある。自分の職場で、闘わない労組幹部と対決し、ストライキにこだわって闘おう。青年労働者の半数を非正規職に追い込んだ原点である国鉄分割・民営化をけっしてあいまいにせず、ストライキで外注化を阻止している動労千葉とともに闘おう」と鮮明に提起し、11月労働者集会への総決起を呼びかけた。
基調報告に続いて3本の特別報告が行われた。東京から駆けつけた郵政非正規ユニオンの齋藤裕介委員長が「御用組合の幹部は何千万円ももらって首切りリストを提出することしかしない。自分で組合をつくる、集会をやる、デモをやる、そして団結する。今、勝つためにはどうするのかを自分たちで決める段階に来ている。非正規をなくすには、郵政24万のすべて、そして2千万青年労働者のすべてをひとつに束ね、全国がひとつになって労働者の怒りをたたきつけよう」とストライキを打ち抜いた確信をもって報告した。
部落解放同盟全国連・西郡支部青年部からは、「西郡にかけられた更地化攻撃・住宅追い出し攻撃は、全国の公営住宅を全部廃止し民営化していく攻撃だとわかった。大震災の人災と同じで、金もうけしようとしている追いつめられた資本家や国の姿がここにある。絶対反対の団結があれば阻止できるし、世の中をひっくり返すことができる」と勝利感に満ちた報告。
続いて登壇した全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部青年部は、「座して死を待つのか、立って闘うのか、という合い言葉で闘ってきた。今日の集会を通じて青年労働者が団結することの大きさを実感している。自分たちの未来は自分たちでつくるという思いで、労働組合自体を若返らせよう」とアピール。
「怒りの会場アピール」として、大阪市で解雇撤回闘争を闘う斎場労働者、郵政非正規労働者、大阪府の公務員労働者、医療労働者、大阪・星野文昭さんを取り戻す会、保育労働者、教育労働者、合同労組の労働者、奈良市従の労働者、全学連などが次々と発言に立った。とりわけ奈良市従の労働者は、「ストライキを打てる組合の団結をつくりだしていきたい。裏切らない団結が一番大事だ」と、闘いの中でつかんだ確信をアピールした。
最後に、集会実行委員会の木下浩平さんが集会のまとめを行った。「この社会の中で、労働者が反原発や非正規の現実、首切り攻撃などに対して怒りがそこら中にあふれていること、それがひとつになって動き出していることを今日の集会で実感した。危機に陥った資本主義がいよいよ労働者を殺さずには進むことができないところに来ている。黙っていたら殺される、その危機感を持って行動を始め、その行動にふれた労働者が団結すれば勝てる、と感じ始めている。この確信をもって最高の舞台である11月労働者集会に向かおう」と結んだ。(関西・S)
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