1. HOME
  2. ブログ
  3. ギリシャで公務員ゼネスト、犠牲転嫁策に大反撃

ギリシャで公務員ゼネスト、犠牲転嫁策に大反撃

s20111007a-1.jpg 国家破産の寸前にあるギリシャで10月5日、公務員労働者が24時間のゼネストに決起した。公共交通や地方自治体、税務や国営放送も停止し、病院や学校も閉まった。航空管制官もストに入り、初めて国際線を含む400便がキャンセルされた。民営化対象にされている発電所、宝くじ、港湾管理の労働者もストに合流した。
 アテネでは2万人が議会にデモ行進し(写真)、テッサロニキでも1万人がデモ。機動隊は警棒と催涙ガスで激しく弾圧し、多数が負傷し、逮捕された。 

s20111007a-2.jpg 今回のゼネストは、国家財政の破滅的危機の中でさらなる犠牲転嫁策が打ち出されてから最初のゼネストである。それは数千人の公務員の首切り、3万人の公務員の40%の賃下げ、さらに一世帯あたり年間10万~15万円の固定資産税の増税(しかも払えなければ電気を止める)というすさまじいものである。
 ストに決起した労働者たちは「もう生きていけない」「債務を帳消しにしろ!」「金持ちが払え!」と政府とトロイカ(=3頭目、ギリシャの労働者はEUとIMFと欧州中央銀行をこう呼ぶようになっている)への怒りを爆発させた。次は10月19日に、民間部門も合流してさらに大規模なゼネストが予定されている。
 ギリシャの新たなゼネストの波は、アメリカの没落、EUの解体、日本帝国主義の脱落、中国バブルの瓦解というまったく新しい情勢の中で始まった。何度ストライキをやってもますます悪くなる現実、政府の打倒を呼びかけない組合幹部の裏切りにもかかわらず、闘いをやめないギリシャ労働者の闘いは、世界の労働者に労働者の階級的魂を示し続けている。
s20111007a-3.jpgs20111007a-4.jpg アメリカでも同日、数万人の最大規模のウォール・ストリートデモが行われ、ギリシャゼネストに連帯の声を発した。まさに世界中がエジプト革命とともにギリシャの闘いに注目し、勇気をもらい、一体化している。
 これらすべての闘いが11月労働者集会への援軍だ。情勢は完全に一変した! あらゆる所に革命をまきおこそう!(SG)
写真1:議事堂にデモする2万人のデモ(10月5日アテネ)
写真2:機動隊と激突する若者たち(アテネ・シンタグマ・スクエア)
写真3:刑務所の看守もストライキに決起した(10月5日アテネ)
写真4:議会にデモする高校生たち(10月3日アテネ) 

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択