再稼働阻止、裁判所の責任追及へ反原発弁護士・市民集会が大成功
東京・霞が関の弁護士会館で10月7日、反原発弁護士・市民集会が開催され250人が参加した。主催は「日弁連臨時総会請求運動」。3・11大震災と福島原発事故以降、怒りを燃やし危機感を募らせた全国の60人余りの弁護士が呼びかけ、原発を容認する日弁連執行部と対決し日弁連総体を変革していく、弁護士のランク&ファイルの運動だ。9・19反原発6万人行動の高揚は法曹界をも突き動かし、新たな闘いが始まっている。
司会を山本志都弁護士が担い、主催者代表で開会のあいさつをした藤田城治弁護士が、この運動の趣旨は「原発即時停止・廃炉、再稼働阻止、裁判所の責任追及」の立場に日弁連を立たせることだと述べた。続いて、ビキニ水爆実験で被爆した元第5福竜丸乗組員の大石又七さんの、被爆時を生々しく証言するビデオレターが放映された。大きな拍手に迎えられて子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人の佐藤幸子さんが登壇し、有機農法を始めた経緯や野田弾劾の訪米の報告を行い、「原発いらない福島の女たち」が10月27日から取り組む経済産業省前での座り込みへの参加を呼びかけた。原発推進の野田打倒!の闘いはさらに勢いを増している。
大石さんと佐藤さんの胸に迫る訴えに応えて、鈴木達夫弁護士の進行でパネルディスカッションが行われた。パネラーは、科学ジャーナリストで元NHK解説委員の小出五郎さん、動労水戸委員長の石井真一さん、高山俊吉弁護士の3人。小出さんは原子力村の構造に切り込みジャーナリズムの責任を鋭く問い、メディアがどうあるべきかを経験を踏まえて提起した。石井さんは、JR東日本が緊急時避難準備区域解除を理由に広野駅構内に放置していた車両を除染も線量測定もせずに勝田車両センターに搬入しようとしていることを暴き、明日8日のストライキで対決すると決意を語った。さらに11・6労働者集会への結集を訴えた。高山弁護士は資料「原発を推進してきた司法関係者達」を示し、原発の番犬・裁判所とこれを批判しない弁護士会を弾劾、日弁連総会に向けて闘う抱負を熱く語った。また11・11最高裁デモを呼びかけた。
10月を福島連帯月間として活動しているNAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)の事務局次長の富田翔子さんと事務局長の織田陽介さんが10・10NAZEN福島結成集会をアピールした。ここで俳優の山本太郎さんが登場し緊急発言。玄海原発再稼働阻止の佐賀県庁闘争を口実に刑事告発され佐賀地検が受理したことを弾劾し、弁護人に選任した森川文人弁護士と壇上に並んで断固闘う意思を表明した。森川さんはまとめを兼ねて、再稼働阻止へ闘う、そのために弁護士会を変革する決意を述べ、10・10集会と11・6集会を成功させようと呼びかけた。闘う弁護士とともに10~11月を全力で闘おう。(TK)
この記事へのコメントはありません。