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NAZENナガサキ結成3周年集会、「A2-B-C」上映会に80人

20150224b-1.JPG 2月22日の日曜日、長崎市内でNAZENナガサキ結成3周年集会が開催され、特別企画として映画「A2-B-C」が午前と午後の2回にわたって上映されました。上映会には合わせて80人が集まり、3周年集会は夏の保養と8・9、再稼働阻止に向けた集会として盛り上がりました。
 映像に一つひとつ映し出される福島の放射能汚染の状況は、最近の小児甲状腺がんの増大をめぐる報道とも重なって、「福島は、何も変わっていない」という事実を突きつけてきます。“除染”も結局は、お金のためだということ。そしてそうした事実を隠ぺいしようとする政府や東電の姿、今の社会が一体誰の利益ための社会か、福島の現実は新自由主義そのものだということが浮き彫りになってきます。

 集会では、会員で被爆者の城臺美彌子さんからNAZENナガサキ3周年の活動が具体的に報告され、「福島とつながって、再稼働を止め、原発をなくしていく」決意があらためて語られました。また政府の帰還強制を厳しく批判し、JR労働者に被曝労働が強制され、さらに福島共同診療所の医師の仮設住宅への立ち入りを禁止するなどの攻撃が安倍政権のもとで進んでいること、この安倍政権と闘っていくことが訴えられました。
 昨年の長崎での保養のビデオの上映の後、メッセージの読み上げとなり、いくつか寄せられたメッセージのうち、代表して3.11福島行動実行委員会の椎名千恵子さんのメッセージが読み上げられました。椎名さんは「3.11原発事故からまもなく4年目の福島は、より事態が深刻化する一方です。福島圧殺のための復興演出が臆面(おくめん)もなく行われています」とし、「(高線量地域の)常磐線不通区間の代行バス運行」に典型的に示される帰還強制、被曝強制を弾劾し、さらに「(小児)甲状腺がんおよび疑いは117名」に達したことなど「国とは命の側に立たない存在」と安倍政権に怒りをたたきつけています。そして「社会を動かし、未来を創る力は労働者民衆にある」「その先頭に立つのは、被曝労働拒否で闘う国鉄の機関士労働者です」と、動労水戸が、そして福島の国鉄労働者が闘っている被曝労働拒否の闘いの中にこそ、核も原発もなくし、この社会を変えていく闘いの核心があることを訴えました。
 今年の夏の保養への支援が訴えられ、会場からも積極的な発言がありました。 「フクシマの事は余りのことでもう、思考停止もしくはあきらめモードでした。だけどできることはまだあると、思い出すことが出来ました」「『福島を忘れない』は『長崎・広島』を忘れない』と同じことです」などの感想が、集会参加者から返ってきました。最後に橋里事務局長が「川内原発、すべての原発の再稼働を止めるアピール」を行い、「川内原発の再稼働は遅れに遅れているが、全国の闘いがここに追い込んでいる。高浜原発再稼働も絶対に止めることができる。3月11日に福島に集まろう!」と訴えました。
 今年の長崎、8月9日は被曝70周年となります。安倍は「戦後70年安倍談話」を発表して、それを日本の新たな参戦の宣言にしていこうとしています。NAZENナガサキ3周年集会は、こうした日本の参戦という現実の中で、それに反撃する被爆地・ナガサキでの運動の大きな一歩になりました。「福島との連帯」「被曝労働拒否」を核心として、反原発、そして安倍政権打倒へ、さらに大きな労働者大衆の運動をつくり出していくことだと思います。(K)

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