12・12同日行動、死の商人=伊藤忠本社を弾劾
北米西海岸の全港湾封鎖が闘われた同日、東京では、動労千葉、全国労組交流センター、全学連、星野再審全国連絡会議が参加して、東京・青山の伊藤忠本社に対する弾劾行動が行われた。これは直ちに米西海岸港湾封鎖の公式ホームページに掲載され、デモの現場でも青年たちがスマートフォンの画像を見せ合った。マスコミや大労組の大反動キャンペーンの中で、「日本の労働者の連帯行動」が大きな激励になったという。
伊藤忠はアメリカの巨大穀物商社バンジー社、韓国の商船会社STXとともにEGTを作っている。
前回、10月14日の申し入れに対して、伊藤忠は「EGTは別会社」「再び伊藤忠の敷地に立ち入ったら法的手段をとる」と答えてきた。
今回対応に現れた伊藤忠の幹部は、ガードマンを盾にして、前回の回答どおり、今後申し入れは受け付けないと居丈高な態度をとった。だが、伊藤忠自身のホームページでEGTについて「当社は……食料戦略的統合システムを推進しており、本事業を食料資源供給体制作りの一環として位置付けている」と言っていることを突きつけると、ぐーの音もでない。
抗議団は表玄関前に陣取り、マイクとビラまきで徹底的に伊藤忠=EGTが暴力団・警備会社を使ってILWU組合員を襲わせ、家の中にまで警察に踏み込ませている労組破壊の悪辣さを暴露した。そして「伊藤忠=死の商人」と弾劾した。
昼休みに近くのオフィスから出てきた労働者たちは圧倒的に注目し、次々にビラを受け取った。
伊藤忠がEGTに参加しているのは、TPP(環太平洋経済協力協定)を推進するためのものだ。事実、伊藤忠の小林栄三会長はTPP推進のための審議会=「食と農林漁業の再生実現会議」のメンバーだ。TPPは命を人質に独占利潤をむさぼるものだ。NAFTA(北米自由貿易協定)に組み込まれたメキシコでアメリカからのダンピング輸出で地元農業が破壊された後は、逆に食料が独占価格で暴騰し、多くの人民が飢えたのだ。
現在、小林会長は「原子力ルネッサンス懇談会」のメンバーでもあるだ。国家権力と一体の政商であり、死の商人そのものだ。
EGTと闘うILWUローカル21、全米の労働者人民と連帯し、伊藤忠を徹底追及しよう。(ST)
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