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動労水戸が定期大会 2011年の勝利への自信に満ち

s20111222a-1.jpg 動労水戸は12月17日、水戸市内の労働福祉会館で第30回定期大会を開いた。野田政権が原発事故の「収束」を宣言し、JR東日本が常磐線の原ノ町-相馬間の営業運転再開を打ち出す緊迫した情勢の中で開かれた大会で、動労水戸はさらなる組織拡大を軸とする2012年の運動方針を確立した。2011年、動労水戸はJR東日本による被曝労働の強制と闘い、青年労働者の決起と組合加入という大きな勝利を切り開いてきた。大会に結集した組合員は皆、この地平への自信に満ちあふれていた。 

 冒頭、石井真一委員長があいさつに立ち、この間の闘いを振り返って「23歳の青年が動労水戸に加入したことで汚染車両の検修を止めた。彼の決起を勝田車両センターの組合員が一丸となって支えた。汚染車両は今も放置されている。彼に続く青年を組織する闘いを全職場で展開しよう」と訴えた。さらにJRが常磐線の原ノ町-相馬間の営業運転を12月21日に再開しようとしていることを弾劾し、「野田が原発事故の安全宣言をした。ふざけるなということだ。JRは安全キャンペーンの先頭に立って、毎時0・5マイクロシーベルトの高線量の中での被曝労働をやらせようとしている。車両をメンテナンスする設備も整っていない中での運転再開は、運転保安上も絶対許せない。JRと東電のウソを徹底的に暴いて闘う」と戦闘宣言を発した。福島県内のいわき地区での闘いの強化と高線量下にある郡山地区での徹底した闘いを開始しようと呼びかけ、3・11福島県民集会(郡山)への総決起を訴えた。また、来年4月に向けて検修外注化と新人事賃金制度の導入が焦点になっていることを指摘し、「これとの闘いを組織拡大のチャンスに転じよう」と呼びかけた。さらに、運転士登用差別最高裁判決の完全履行と昇進昇格差別粉砕の裁判闘争について、「国鉄分割・民営化にリベンジするだけでなく、新たに加入した青年への昇進差別を許さず、青年の未来を切り開く闘いとして取り組む」と提起した。
 常南交通労組や茨城県地域連帯労組を始めとした茨城県内の労働組合、動労総連合の清水匠執行委員、星野さんを取り戻す会が連帯のあいさつ。全学連の斎藤郁真委員長も駆けつけて、動労水戸と連帯し闘いぬく熱い決意を表明した。
 経過報告を行った国分勝之副委員長は、1年の闘いを総括して「新生動労水戸としての第一歩を踏み出した」「労働者がどう生きていくかの回答がわれわれの闘いの中にある」と宣言、とりわけ青年の組合加入について「結成以来25年の闘いはこのときのためにあった。そこについにわれわれは到達した」と断言した。
 高野安雄副委員長が情勢を、木村郁夫書記長が運動方針案を提案し、①国鉄闘争全国運動を軸とする1047名解雇撤回闘争、②検修構内全面外注化阻止-反合・運転保安確立の闘い、③一切の不当労働行為根絶の闘い、④反原発・被曝労働粉砕の闘い、⑤12春闘、⑥反戦・政治闘争、⑦地域における共闘の強化、⑧JR総連解体-組織強化・拡大の闘い--という2012年の運動方針を鮮明にした。
 討論では、いわき地区での闘いの強化や高放射線下での労働の強制との闘い、検修外注化を巡って率直で真剣な議論がかわされた。
 運動方針を満場一致で可決し、無実の星野文昭さんを奪還する特別決議と大会宣言を採択した。閉会のあいさつに立った辻川慎一副委員長は「青年の組織化に向けて次のステップに進もう」と訴えるとともに、反原発闘争について「労働者・農民は原発事故の現実から逃げられない。いわきの地元に根付き、現場の声を代表する労働組合に飛躍する」と強調した。
 こうして動労水戸は、2011年の闘いの勝利の上に、2012年の決戦態勢を築き上げた。(K) 

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