羽越線事故弾劾! 階級的労働運動の力強い登場へ新潟でデモと集会
死者5人・重軽傷者32人を出した羽越線事故から6年目を迎え、12月23日、新潟市で階級的労働運動の力強い登場をめざすデモと集会が闘いとられた。
まず県内外から結集した60人の労働者が、JR新潟支社前の公園で怒りのシュプレヒコールを叩きつけ、パワハラ解雇撤回の街頭署名をやっている女性労働者たちの熱い声援を受けながら、新潟駅周辺のデモを意気軒昂とうちぬいた。
集会は、国労東新潟機関区分会の杉野彰さんの司会で始まり、主催者を代表して星野文男国労新潟県支部執行委員が「今年飯山線で死亡事故、越後線で小学生の死亡事故が起きているが、JRは現場と子どもに責任を押しつけている。しかも羽越線の一部に風速計を設置し、風規制値を事故以前に戻した。吸血鬼のごとく営利を追求するJR東経営陣は絶対に許せない」と弾劾し、非正規職撤廃の先頭で闘う山田和広動労西日本副委員長のメッセージが紹介された。
次に福島県労働組合交流センター代表の渡辺馨さんが「野田政権はフクシマの怒りを復興、徐染、収束キャンペーンで万力のように押しつぶそうとしている。本当に怒ったときに団結できる。3・11福島現地大闘争に総結集し、診療所を建設しよう」と力強くアピールした。また国労秋田闘争団・鉄道運輸機構訴訟原告の小玉忠憲さんが「組合員籍をめぐる裁判は労働組合とは何かを問うものだ。『希望バス』のように労働者、青年の未来をかけて闘う」と、被災地の宮城からは全金本山労組の長谷武志さんが「資本はビジネスチャンスとして被災地を別天地にしようとしている。被災地で旗を振って闘う」と決意を語った。
そして動労水戸の石井真一委員長が講演した。石井さんは「JRは放射能の測定も徐染も『する必要はない』で一貫している。被曝労働に労働組合がストで闘ったのは初めてだ。動労水戸はJR労働者、国労の組合員と団結して闘う」と述べた。石井委員長とともに参加者した照沼靖功さんは「正しいことを正しいと言えることはすばらしい」と動労水戸に結集した経過をエネルギッシュに語った。特別報告にたった橋本光一国労郡山工場支部書記長は、現場で徐染要求をつきつけて闘いながら、3・11へ支部として総決起する決意を明らかにした。
さらに、JR大再編の一環である関連会社の統合による雇止め・組合解散と闘う青年労働者、ミスや事故の責任を押しつけるJP資本と闘う青年労働者、正規職化を求めて闘う新潟地域一般労働組合の青年労働者、新潟市再任用被解雇者の斎藤実さんが、それぞれ2012年の階級的大決戦を闘う決意を語った。最後に動労千葉を支援する会・新潟代表の坂場信雄さんの団結がんばろうで集会を締めくくった。(新潟・M)
この記事へのコメントはありません。