尼崎闘争 JR西弾劾、290人がデモ
■全面外注化のJRと対決
尼崎事故から10カ年の4月25日、動労千葉と国鉄闘争全国運動・関西の主催で尼崎闘争が闘われた。全国から結集した290人は、JR大再編と激突し勝利してきた国鉄決戦の勝利の地平を高らかに確認し、「動労総連合を全国に」をさらに進めることを決意した。集会は韓国・民主労総の4・24先制ゼネストと連帯し、国鉄決戦でゼネストを切り開くことを宣言するものになった。
JR東海の労働者の開会宣言で集会が始まった。冒頭、呼びかけ団体の動労千葉と、国鉄闘争全国運動・関西を代表して全国金属機械労働組合・港合同があいさつに立った。動労千葉の中村仁執行委員は、「3月ダイヤ改悪に対しストライキを貫徹した」と発言、「CTS(千葉鉄道サービス)で8人の仲間の組織拡大を実現した」との報告に会場がわいた。そして「解雇撤回・JR復帰をかちとるためにも闘いを大きくする。どこまでも闘い抜くことが肝心だ」と訴えた。
港合同の木下浩平執行委員は、「労働組合が闘わないと安全も労働者の命も守れない。大阪都構想の核心は労働組合をバラバラにすること、国鉄分割・民営化と同じ組合破壊攻撃だ。労組が毅然と闘えば勝てる。港合同は官民連帯で闘い抜く」と決意を表した。
基調報告に立った動労西日本の山田和広書記長は、大事故続発のJRを弾劾し、「JR体制を打倒する階級的労働運動を登場させよう。動労総連合を全国につくろう」「民主労総がゼネストに決起し、全世界はゼネスト情勢にある。日本におけるゼネスト情勢を国鉄決戦で切り開こう」と提起した。さらに、尼崎事故を居直るJR西日本の全面外注化・非正規職化攻撃がダイ改で本格的に始まったことを暴き、「動労西日本の拡大・発展をつくり出す。青年労働者の団結・組織化に全力を挙げ勝利する」と訴えた。
■動労総連合の組織拡大へ
続いて全国の国鉄労働者が決意を表明した。動労水戸の木村郁夫書記長は、「原発事故に対しても労働者を組織する闘いに打って出る。労働者が社会に責任をとる時代が来た」と言い切った。
動労神奈川のメッセージが紹介された。動労西日本の大江照己委員長は、ストで中西剛副委員長の職場復帰をかちとったと報告し、「中西副委員長の労災を認めさせる。動労西日本は組織拡大をかちとった。さらに組織拡大を進めたい。広島印刷事業所廃止攻撃を阻止する」と表明した。
1047名解雇撤回闘争を闘う国労小倉闘争団の羽廣憲さんは「10万を超えて解雇撤回・JR復帰署名を集めよう」と訴え、秋田闘争団の小玉忠憲さんは「動労水戸の決起が原発労働者の闘いとつながった」と述べて動労水戸支援共闘の意義を明らかにした。
国労郡山工場支部の橋本光一さんは「郡工では故障が年に100件も起きている。青年労働者・年輩労働者の苦悩や怒りを束ねる旗は動労総連合だ。JRとの新たな死闘戦に入る」と決意を表明した。
JR貨物の青年労働者は貨物の大幅賃金削減を弾劾し、JR7社体制打破を訴えた。米子の国鉄労働者の決意に続き、国労東京の小林洋さんは「ダイ改で首都圏はガタガタになった。山手線支柱倒壊も、尼崎以上の大事故になるところだった。東京から情勢を変える」と発言した。
カンパアピールの後、国鉄闘争全国運動・関西に結集する各団体の決意表明が行われた。
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長は、「安倍の特権階級のための製作を許さない。昨年11月集会への弾圧を多くの労組の団結で打ち破った。橋下の労働組合つぶしを不当労働行為と認定させた。この成果を都構想反対の闘いにつなげる。今春闘ではゼネコン支配を打ち破る成果をかちとった」と発言した。
さらにス労自主、関西合同労組、八尾北医療センター労組、高槻医療福祉労組、日教組奈良市、大阪市職の労働者、全学連が決意を表明した。
集会をまとめた国労大阪の橘日出夫さんは、「民主労総のゼネストに連帯し、沖縄―本土を貫く決起をつくり、ゼネストへ総決起しよう。安倍との非和解の闘いに突入しよう。全国に動労総連合の旗をなびかせよう」と集約した。
集会後、動労千葉、動労水戸、動労西日本を先頭に事故現場までのデモをやり抜いた。階級的労働運動を実践する動労総連合こそが労働者の階級的団結をつくることができる。すべての労働者の力で動労総連合を全国につくろう。崩壊し始めたJR体制を打倒しよう!
(関西 K)
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