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高裁判決の逆転許すな! 動労千葉が怒りこめ最高裁口頭弁論闘いぬく

s20120203a-1.jpg 動労千葉の運転士登用差別事件の口頭弁論が2月2日、最高裁判所第一小法廷(櫻井龍子裁判長)で開かれた。1980~82年にドライバーコースで国鉄に採用された組合員が、動労千葉に所属していることだけを理由に運転士に登用されなかった不当労働行為事件をめぐる裁判だ。
 傍聴券配布所である最高裁南門前に、正午過ぎから寒風を突いて続々と組合員・支援が駆けつけた。傍聴席を倍する数だ。当該の組合員を先頭に最高裁に力強くシュプレヒコールをたたきつけて裁判に臨んだ。 

 法廷では提出書面の確認に続いて組合側代理人の広瀬理夫弁護士が陳述に立ち、JR東日本による日常的な組合差別、組合敵視政策の異常性を指摘した上で、会社側が提出した上告理由を一つひとつ取り上げて全面的に批判した。
s20120203a-2.jpg 続いて陳述に立った田中康宏委員長は「本件の解決を求めて千葉県労働委員会に申し立ててから20年以上。今さら弁論を再開して何を調べようというのか。これが率直な気持ちだ」と弁論を再開した最高裁の姿勢をあらためて問うた。そして「パイロットの免許を取ったのにパイロットに登用されない。教員免許を取ったのに先生になれない。看護士の資格をとったのに看護士の仕事ができない。本件はこれと同じだ。これほど明確な不当労働行為事件はない」と断じた。
 JR東日本の代理人は一言も発しないまま口頭弁論は終了した。
 終了後、社会文化会館で報告集会が行われた。
 まず広瀬弁護士が20年以上にわたる裁判経過を報告した上で「最高裁が弁論を開くのはなんらかの形で高裁判決を見直すためだ」と述べ、同じく裁判を担当した伊藤さやか弁護士が「こんな形で弁論が再開され悔しい思いでいっぱいだ」と発言した。
 当該の組合員全員が前列に並んであいさつした。関道利執行委員は「会社の上告理由書はまったくs20120203a-3.jpgのデタラメ。こんなものを許しておいたら会社はますます外注化を始めとする新たな攻撃に突っ走る。こんなものは断固として粉砕する」。幕張支部の内田晃さんは「本当に悔しいです。しかし20数年闘ってきて青年部を始め自分たちがやってきた闘いを引き継ぐ若い世代が出てきてくれた。大人たちが屈服してきた現実を若い人たちがひっくり返し、奪われたものを全部取り返していく闘いの礎(いしずえ)として今後も闘っていく」と述べた。
 最後に発言に立った田中委員長は「これは勝利が確定した動労水戸の事件と同じ内容の裁判であり、担当しているのも同じ第一小法廷、裁判長も同じ櫻井龍子裁判官だ。高裁判決を見直すことなど本来はあり得ない。今回の弁論再開には、4・9政治和解や尼崎事故をめぐる裁判と一体で、国鉄分割・民営化攻撃とその後におきたすべてのことにフタをしてしまおうという狙いがある。勝利判決に向け、そして何よりも検修全面外注化阻止に向けた2カ月間の決戦に総力で立ち上がろう」と呼びかけた。
 判決言い渡しは2月23日(木)午後1時30分から最高裁で行われる。(O) 

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