動労千葉が第1波スト 「出向解除」弾劾し反撃に立つ
動労千葉は3月11日、春闘第1波のストライキに立った。京葉支部と津田沼支部の検修・構内業務に携わる組合員が、始業時からのストを貫徹した。
JR東日本はこの日、検修・構内業務の外注化によりCTS(千葉鉄道サービス)に出向させられている津田沼支部(習志野運輸区)の50歳代の組合員に対し、出向を解除して京葉車両センターに配属する発令を強行した。JRに戻されても、業務は外注化されているから仕事はない。これは労働者から仕事を奪い、動労千葉の組織破壊を狙う攻撃だ。
また、60歳で定年を迎える組合員に対するエルダー社員制度による再雇用先の紹介も、希望する職種や地域を無視する形で行われている。特に、京葉車両センターでの検修職を希望する繁沢敬一副委員長に対し、錦糸町駅での仕事を提示してきたJRの攻撃は、京葉支部の組織拡大を恐れての不当労働行為にほかならない。
さらにCTSは、雇用形態を大改悪して、非正規職を5年で雇い止めにすることを就業規則に盛り込もうとしている。
これらの攻撃を粉砕するために、第1波ストライキは打ちぬかれた。
午前7時30分、動労千葉の組合員と、支援する会、ちば合同労組などの労働者が京葉車両センター前に結集した。JRとCTSに怒りをたたきつけ、出勤してくるJRやCTSの労働者に「動労千葉に加入してともに闘おう」と訴えた。
ストライキに入る京葉支部と津田沼支部の組合員が、出向解除の攻撃を弾劾し、外注化を粉砕する決意を示した。繁沢副委員長は、かけられた攻撃に京葉支部の組織拡大で反撃すると宣言した。
CTS清掃部門の組合員も、低賃金への怒りをほとばしらせつつ、就業規則改悪を絶対に許さない決意を語った。
出勤前に行動に駆けつけた幕張支部や千葉運転区支部などの組合員も、動労千葉は一丸となって闘いぬくと表明した。
佐藤正和執行委員が、貨物を軸に3月17日の第2波ストに立つと宣言し、争議団の中村仁執行委員は解雇撤回と外注化粉砕の闘いは一体だと強調した。田中康宏委員長が、攻撃の根源にある外注化を粉砕し、CTSの雇用形態改悪に総力で立ち向かおうと訴えた。
この日の反原発福島行動に向かう仲間たちを送り出し、始業時刻の8時30分にスト突入を確認して、門前行動を終了した。動労千葉はさらに団結を固め、第2波ストに向かっている。
〔写真〕ストに立った動労千葉は「出向解除」で仕事を奪う攻撃を弾劾し、外注化粉砕とCTS就業規則改悪阻止へ京葉車両センター前で抗議(3月11日)
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