群馬・高崎で「原発といのちを考える集い」に300人
2月11日、高崎労使会館ホールに、会場を埋める300名を超える結集で、「原発といのちを考える2・11市民の集い」が闘いとられた。
はじめに『子どもたちを放射能から守れ・福島のたたかい』が上映された。文科省にバス2台で駆けつけて闘う佐藤幸子さんらの訴えがスクリーンいっぱいにひろがり、参加者の決意をかき立てた。「集い」実行委員会を代表しての中村孝志牧師から開会のあいさつをうけた後、「放射能から子どものいのちを守る会・会津」の片岡輝美さんが登壇した。
片岡さんは、ご自身が赴任する「野口英世も通ったこの教会で毎月、平和の学習会を重ねてきた。この学びと活動が3・11以降、会津放射能情報センターの前身となった」「原発が爆発して、これはただごとではないと、学校や教育委員会に子どもたちを避難させることを訴えても拒否された。原発が爆発した後の3月15日から16日、福島は県立高校の合格発表の日で、多くの中学生が雨や雪にぬれた。給水車に並んだ長蛇の列にたくさんの小さな子どもたちがいた。国に強制された子どもへの無用の被曝と親たちの後悔。緊急時に国家は国民を守らない」と、とりわけ山下俊一・県放射線健康リスク管理アドバイザーの犯罪性を、語気を強めて弾劾した。
片岡輝美さんの訴えに応えて、この日、組織的にとりくんだ県教組・退女協から「徴兵は命かけても阻むべし、母、祖母、おみな牢に満つるともという歌があります。今こそ、原発を止めましょう」と決意が表明された。
集会の最後に、国労高崎の唐沢武臣書記長と、原発とめよう群馬・角倉邦良県議から「3・11行動を福島と群馬で起こそう」と提起され、大きな拍手で確認された。
この「集い」は30年以上前から天皇制と闘ってきた、群馬ヤスクニ委員会のクリスチャンと労組・市民が2月11日のこの日に闘い続けてきたものだ。国鉄分割・民営化攻撃が始まってからは、事実上の国鉄闘争支援陣形としても闘われてきた。片岡さんが訴えていたように、この「集い」を続けてきたことが、「3・11」で明らかとなった「国民を守らない国家と闘う」労組と青年の新たな結集軸になった。
本日の勝利からさらに1カ月を闘い抜き、3・11郡山集会に大結集しよう。(群馬・田島)
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