呉市で市営バス民営化絶対反対貫き、広島連帯ユニオンが春闘集会かちとる
2月25日、広島連帯ユニオン・呉市交通局支部の呼びかけで、「呉市営バス民営化阻止!外注化阻止・非正規職をなくせ!原発全廃!春闘集会」が呉市で開催され、54人が結集した。一人の決起から始まった呉市営バス民営化阻止の闘いを地域共闘で支え、各職場で決戦化する外注化阻止・非正規職撤廃の闘いを国鉄闘争全国運動として一つの力にし、階級的団結を拡大していく闘いとして感動的成功をかちとった。
冒頭あいさつに立った広島連帯ユニオンの鈴木範雄委員長は、「今日の集まりは、この春闘を非正規職撤廃と民営化阻止の闘いとするために行う。同時に呉市営バス民営化に対する最大の決戦に向け決意を固めるための集会としたい」と集会の位置づけを鮮明にさせた。
ユニオンの植野定雄執行委員が基調提起を行った。「12春闘は闘いの爆発の中で闘われている。労働組合の復権を実現したとき時代は確実に動く。国鉄闘争全国運動として開始した階級的労働運動の真価を発揮するときが来た。10年間外注化を阻止している動労千葉を先頭に闘うことだ。国鉄全国運動があって、呉市交通局民営化に対して小なりといえども労働組合を結成し勝負することができている。正規と非正規の闘いの結合で新たな展望を切り開こう」と訴えた。
国労小倉闘争団の羽廣憲さんが「国鉄闘争全国運動の勝利の展望」と題し講演を行った。「国鉄分割・民営化とは新自由主義の労組つぶし。労働者を人間として否定し、国のあり方を根底から変えようとした。これに労働者として絶対許せないという思いで解雇撤回闘争を貫いている」「労組幹部の腐敗と堕落は激しい。あくまで闘おうとする組合員を潰すために5・27弾圧などあらゆる手を使い、ついに4・9和解。原則に立ち返り、動労千葉の呼びかけと国労4人の闘いで新たな国労をつくりたい」と、階級的労働運動の復権をかけた国鉄闘争全国運動の歴史的意義を訴えた。
続いて連帯ユニオンの井上亮青年部長が、非正規職撤廃闘争に向け特別アピール。「財界トップは労働者自身が非正規を選んでいる、もっと非正規職が増えればいいと言っている。ふざけている。団結して闘って生き抜こう。被災地で、鈴コンで始まっている闘いに続こう。労組をよみがえらせ、団結を拡大しよう。希望の光は国鉄闘争にある」と、勝利の確信をこめて訴えた。
呉市交通局支部の結城俊哉委員長が満場の拍手を浴びて発言に立った。「昨年後半から闘いが始まった。仲間とユニオンに結集し支部を作った。ユニオンの仲間は何でここまでできるのだろうと思ったが、信じるもののために活動していることがわかった。呉市営バス民営化のことは小村市長と交通局、労組幹部によって闇から闇に葬り去られようとしていたが、私たちの闘いでかなり明るみに出せた。公営交通労組がまともに闘っていたら民営化は防ぐことができたはず。労組を変えられなかったことは悔やまれるが、実際の闘いは今からスタート。ゼニカネの問題ではなく、間違っていることは間違っていると認めさせたい。4月以降もまだまだ続く闘いなのでご支援をお願いします」と新たな闘いの決意を述べた。この結城委員長の発言に民営化絶対反対の路線の勝利が示されている。
岡山からかけつけた倉敷市職労の百本敏昭委員長、春闘ストを構える動労西日本の大江照己委員長、高陽第一診療所労組、社保庁分限免職処分者の平口雅明さんらから共に闘う決意が述べられた。最後に、壹貫田康博ユニオン書記長(広大生協労組委員長)が「国鉄全国運動で労働者をひとつにしていこう。3月の闘争に次ぐ闘争で労働組合をよみがえらせよう」とまとめ、力強く団結ガンバローの声を響かせた。(広島県労組交流センター O・K)
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