大飯原発再稼働絶対阻止へ「福島の女たち」がリレーハンスト開始!
野田政権による大飯原発3・4号機再稼働の動きに福島の女性たちの激しい怒りの炎が噴き上がった。「原発いらない福島の女たち」が呼びかけた再稼働阻止のリレーハンストが3月31日から始まった。リレーハンストは全国に呼びかけられた。ハンスト2日目の4月1日、「原発いらない福島の女たち」の黒田節子さん、椎名千恵子さんを始め10人を超える女性たちが経産省前でのハンストに決起。若い人から年配の人まであらゆる世代が駆けつけた。40人近くの労働者民衆がそれを包んだ。
午後1時から、再稼動絶対反対を訴える記者会見を行った。「福島の女たちがまた立ち上がりました!」。司会の椎名千恵子さんが誇らしく宣言した。最初に黒田さんが発言に立ち、「福島の現状は何ひとつ変わっていないだけでなく、除染するから大丈夫だという流れが強まっている。多くの子どもたちは不安を抱えながらも動けないでいる。これは国・県・マスコミの責任だ」と弾劾し、「日々被曝している子どもたちの現状を世界に訴えるために、やれることはすべてやる勢いで毎日やっている」と決意を表明した。
黒田さんは続けてリレーハンスト声明を読み上げ、大飯原発の再稼働に反対して福井県小浜市明通寺の住職・中嶋哲演さんが福井県庁で断食に立ち上がったことを聞き、哲演さんの決意と祈りに、福島から、全国からつながりたいとの思いでリレーハンストに踏み切ったことを明らかにした。最後に「泊原発が停止する5月5日までリレーハンストをやる。皆さん全国から1日でも2日でも、それぞれの生活の場で参加してください。廃炉に向けて頑張っていきましょう。再稼働を絶対に許しません」と訴えた。
椎名さんが再度マイクを握り、「福島では、皆さんが予期しない事実がたくさん起きています。浪江町赤宇木の避難所にいた住民のうち3人が亡くなっています。1人はのどが腫れているそうです。同じ浪江町で、3月20日に、立ち入り禁止区域の自宅に許可を得て戻った50代の女性がトイレで倒れ、亡くなったそうです」と福島の現状を怒りを込めて報告した。続いて、連帯してハンストに立ち上がった女性たちが一人ひとり思いと決意を語った。
記者から「なぜリレー方式にしたのか?」の質問があり、黒田さんが「どこにいてもやれる、仕事をしながらでもできる、1カ月以上の期間をとって全国規模でやりたい、全国の多くの人と連帯したいということで今回はこの方式にした」と説明した。記者会見後、椎名さん、黒田さんを先頭に全員で会津磐梯山古式踊り「かんしょ踊り」を輪になって踊り、ハンストの熱気は一層高まった。
野田政権は、近日中にも4閣僚会議を行って大飯原発3、4号機の再稼働を政治決断し、「地元説得」に踏み出そうとしている。絶対に阻止しよう。(H)
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