星野全国再審連絡会議が東京高裁に怒りのデモ
4月20日、星野文昭同志が申し立てた再審請求の棄却を許さない、東京高裁弾劾デモが行われた。
正午、日比谷公園霞門に110人の労働者学生市民が集まり、「星野さんをとり戻そう! 全国再審連絡会議」共同代表の狩野満男さんの司会で集会が始まった。最初に、再審請求棄却に対して、怒りのシュプレヒコールがたたき付けられた。星野暁子さんが、この日午前に行われた面会・手紙国賠訴訟の第2回裁判の報告をした後、「怒りなしには読めません」と再審棄却決定を徹底的に弾劾した。
決定は、「取調べにおける捜査官の誘導も不当なものでない限り、記憶喚起のために有効」という、とんでもない主張を展開している。捜査官とは誰か。デッチあげの張本人、公安デカと検察官ではないか。心理学の知見に踏まえた「厳島鑑定書」を否定するために、東京高裁はこんなでたらめを決定文に書いているのだ。
暁子さんは「文昭は満腔の怒りで跳ね返しています」と述べ、「新自由主義・原発が労働者人民の生命すらも奪おうとしていることに対して、人間解放をかちとる闘いと一つに、棄却決定粉砕、再審・釈放をかちとります」と決意を表明した。
はるばる新潟から駆けつけた上原さんが、集会のまわりを取り囲む公安デカに怒りをたたきつけ、出廷した原告が国賠訴訟を闘う決意を語った。
再審弁護団事務局から、棄却決定の本質と破綻が提起された。全学連が、前日の法大デモと不当逮捕を訴えた。郵政非正規ユニオンの斉藤裕介委員長が、非正規を強制される青年労働者の怒りと一体に星野闘争を闘うと表明。婦人民主クラブ全国協、動労水戸、西部労組交流センターが次々に決意を表明した。
いよいよデモに出発だ。隊列を整え、東京高裁に向かった。デモ隊は腹の底からの怒りを込めて、「再審棄却弾劾」「星野さんは無実だ」「星野さんを取り戻すぞ」「誘導を認めた若原裁判長を許すな」「全証拠を開示せよ」と休みなく、沿道に響き渡るコールを続けた。高裁前では、不当な警備の規制をはねのけ、さらに怒りを倍化したシュプレヒコールを叩きつけた。
経産省前では、反原発闘争をハンガーストライキで闘っている人たちと、また保安院前では、福島から来ているお母さんたとの「福島の子どもたちを守って」との訴えに、デモ隊は「すべての原発を今すぐなくせ」とシュプレヒコールで、ともに闘うエールを送った。
異議審に絶対勝利しよう。「全証拠を開示せよ」の大運動を全国で巻き起こそう。(K)
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