新自由主義と闘う「反原発・反失業」東京メーデーかちとる!
5月1日夕、文京区民センターで開かれた「反原発☆反失業 東京メーデー」(主催 実行委員会)に250人が結集し闘うメーデーをかちとった。“非正規職撤廃!原発なくせ!”と闘う東京の労働組合が、それぞれのメーデー行動を日中やりきって一堂に会した。“新自由主義と対決する労働運動ここにあり!”を示す力強い集会となった。
東京労組交流センター代表の岩本正治さんの開会あいさつで始まり、日中のメーデー闘争が次々と報告された。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会は、日比谷メーデーに決起した後、ただちに社前に登場、鈴木資本に団体交渉要求書をたたきつけたことを報告した。社前には支援労組70人が赤旗を林立させて馳せ参じ、鈴木資本を決定的に追い詰めた。
郵政非正規ユニオンの斎藤裕介委員長は、日比谷メーデーで元気よくデモをやりぬき、郵政本社に春闘要求をつきつけた。春闘要求に対して当局が「好きで非正規をやっているんだろ」などと対応したことに、「無権利、低賃金の非正規を好きでやっている人がいるか! 非正規だろうと一生懸命働いているんだ。生活保障しろ」と怒りを込めて当局を弾劾した。
さらにこの日、春闘で賃上げ要求を掲げて22波目のストライキに立った精研労組の組合員が胸をはって登壇した。「ストライキは非正規の雇い止め、低賃金化、人間扱いしない新自由主義資本への回答だ。正規労働者が非正規労働者の闘いに対して自分たちの闘いだとはっきり示す闘いだ。春闘でかちとるのは労働者の団結だ。正規と非正規が一体となって闘うことをつくりだす。そして新自由主義資本に絶対に勝つ。すべての闘いを6・10国鉄闘争大集会につなげよう」と熱烈に呼びかけた。そして国労共闘の仲間は「平成採を獲得し国労を変える」と闘う国労再生への決意をみなぎらせた。
続いてメーデーアピールを郵政労働者が行った。万策つきてもなお新自由主義政策を強行する野田政権、これを支えているのが連合だ。アピールは「連合メーデーには野田首相が来て増税やると言っている。一体何なんだ! 連合こそ最大の『イエスマン』だ」と連合を弾劾し、「汗水垂らして働いていることに誇りをもち、労働の発言権をもって管理者による職場支配を覆そう」と訴えた。そして今日の労働者のおかれた状況が国鉄分割・民営化から始まったことを明らかにし、6・10集会への大結集を呼びかけた。
決意表明では金属労働者が5年前の賃金カットを取り戻そうと労働者の当然の権利を掲げて春闘を取り組んだことを報告、「労働者が団結して闘えば資本を簡単にひっくり返せる」との確信を語った。またNAZEN事務局次長の富田翔子さんは、アメリカのオキュパイメーデー呼びかけ文を限りない連帯の意を込めて紹介した。「私たちはここにいる。多数であり、そこらじゅうにいる。私たちはつながり、けっして分断されない。1%の権力者たちよ、われわれに恐怖せよ」。合同・一般労組全国協議会の小泉事務局長は「闘争機関として1千人の全国協の組織建設をなしとげる」との決意を明らかにした。集会にはまた、ドイツの闘う労働者からも連帯のメッセージが寄せられた。
集会のまとめに労組交流センター青年部長が「今日を出発点に職場・地域で闘う労働組合をよみがえらせよう。6・10集会に集まって日本全国の闘う仲間の力で新自由主義に大反撃を開始しよう!」としめくくり、団結ガンバローとインターナショナルを斉唱した。メーデー行動の1日の最後に力をふりしぼりデモを貫徹。「非正規職なくせ 原発なくせ」「大学でても仕事がない こんな世の中うちらでかえよう」などのリズムにあわせたコールに沿道の高校生、大学生、青年労働者が大注目。コールにあわせて声を上げ、デモ隊と一体となって大いに盛り上がった。
新自由主義に真っ向から反撃し、6・10集会に職場から結集しよう!(KZ)
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