広島で狭山集会、「石川さんの怒りと今日の青年の怒りは同じ!」
5月20日、広島市福島町の西地域交流センター(旧西隣保館)で「5・23石川一雄さん不当逮捕49カ年糾弾!八尾北・西郡闘争勝利!」を掲げて広島狭山集会が開催された。3月の八尾北・西郡闘争の大勝利を受け、新自由主義と対決する部落解放闘争の路線を鮮明にさせ、6・10国鉄全国運動集会への広島からの大結集を実現する集会としてかちとられた。
冒頭、石川一雄さんの5・23アピールを司会の広大解放研の学生が読み上げ、石川さんの怒りを共にして闘う決意を全体で固めた。
その後、3・18西郡闘争、強制執行粉砕の闘いのビデオを上映した。階級的団結拡大こそ勝利の道ということが、生の闘いの映像からがんがん伝わってくる。この3月西郡決戦を先頭で闘った岡邨支部長からのメッセージを集会の第一基調として確認した上で、広島解放共闘議長の富村寛久さん(元広教組組合員)が、本集会の意義を提起した。
続いて解放共闘事務局から基調報告が行われた。まず狭山闘争の歴史的な総括が提起され、とりわけ74年寺尾判決以後の狭山再審闘争が、国鉄労働運動を先頭とする階級的労働運動の解体攻撃との闘い、新自由主義攻撃との闘いと完全に一つだったことを明確にした。80年代の中曽根内閣の臨調・行革、国鉄分割・民営化と一体の「地対協」攻撃、狭山再審棄却攻撃が、労働者階級全体にかけられた団結破壊、差別・分断の攻撃であること、ゆえに階級的団結と労働組合をめぐる攻防に部落解放闘争の勝利の核心があることが鮮明になった。そして八尾北・西郡に続く拠点建設の闘い、国鉄決戦、橋下打倒への総決起が呼びかけられた。
基調報告を受けて、広島東郵便局解放研、広島連帯ユニオン、全学連の仲間が決意表明を行った。東郵便局解放研の仲間は、狭山闘争を反マル生闘争、民営化との闘いと一体で闘ってきたこと、それが新自由主義との闘いであったことをあらためてとらえ返し、「石川さんの怒りは、今日の郵政職場の青年労働者の怒りと同じ。資本・国家権力への怒りであり、この怒りをもって立ち上がっている青年労働者と団結して闘う。職場に仲間を拡大して労働運動の拠点をつくることが狭山勝利・部落解放につながる。6・10へむけて挑戦していく」と宣言した。
最後に広島県労組交流センターの植野事務局長から、「6・10全国集会の会場を満杯にする大結集を私たちが実現できるか否かが一切を決する。全力をあげて組織化にとりくもう。職場に闘う労働組合をよみがえらせよう。国鉄全国運動・物販を持ち込んで勝負しよう! その進んだ度合に応じて、部落解放運動、障害者解放運動など全戦線の闘いも進む」とのまとめと方針が提起された。そして、全員で6・10大結集へ団結がんばろうを唱和し終了した。(広島・OS)
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