椎名さんのカリフォルニア縦断反原発ツアー報告(2)
7月8日、サンオノフレ原発(写真)が近くにある都市・アーヴァイン市で椎名千恵子さんの講演集会が開催された。集会には反原発運動の活動家や、市民など約30人ほどが参加し、椎名さんの1時間にわたる報告を真剣な面もちで聞き入った。椎名さんは、原発事故以後の福島の状況、とりわけ、子どもたちが直面している問題について具体的に語った。椎名さんは、政府や医療機関が、子どもたちの被曝の現実を否定してまともな被曝対策や治療を放棄する一方で、復興計画なるものやインチキな除染に力を注いでいる現実を怒りを込めて暴露した。そしてこのような現実に対して、福島では真剣に子どもたちの被曝問題に対処するための診療所を建設する闘いを開始したことを報告し、参加者に物心両面での支援を呼びかけた。
会場にはカンパ袋が回され、全員がカンパをした。
集会に参加した人々は、福島の恐るべき現実に息をのんで聞き入り、何人もの人がハンカチを目にあてた。サンオノフレ原発を近くに持つ参加者にとって、人ごとではすまされない福島の現実を知って、すべての原発を廃止するための闘いを多くの人々が決意した。ある参加者からは、地域だけでなく、世界の人々が連帯して原発に反対をする必要があるという発言がなされた。椎名さんを招いたアーヴァイン市での反原発集会は、サンオノフレ原発や全米の原発に反対する闘いに必ずや新たな闘いのエネルギーを与えるにちがいない。(T)
この集会の模様は以下のユーストリームで見ることができます。
http://www.ustream.tv/recorded/23863027
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