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「福島の子どもたちを疎開させろ!」と文科省前で行動

s20120923a-1.jpg 9月21日金曜日の夕方から、首相官邸・国会議事堂前と霞が関一帯で、野田政権による原子力規制委員会の発足などの原発推進政策を徹底的に弾劾し、伊方原発を始めとする再稼働に反対する闘いが行われた。首相官邸前の行動には法政大学文化連盟を先頭に全学連の学生も参加し、「全原発を廃炉にしろ!」「再稼働を許さないぞ!」「原発労働者を守れ!」と声を上げた。文科省前では、ふくしま集団疎開裁判の会が、福島の子どもたちの疎開を求めて抗議・宣伝活動を行った。行動には多くの人が参加し、文科省を徹底的に弾劾した。 

 文科省前行動は午後5時から始まった。10月1日に仙台高裁で行われる審尋(審理)に合わせて同日、仙台市内で行われる集会・デモへの参加を呼びかけるチラシが配布され、「集団疎開を求める署名」も訴えられ、参加者が次つぎと応じた。
s20120923a-2.jpg 「文科省への抗議と、みんなでつながる意味」で恒例のかんしょ踊りを踊った後、ふくしま集団疎開裁判の会代表の井上利男さんがマイクを握った。井上さんは「11日に福島県は子どもの甲状腺検査結果を発表した。去年の検査結果に較べて、今年検査された子どもたちの甲状腺異常の割合が36%から44%に跳ね上がった。今年検査を受けた子どもたちの方が高いということは、深刻な事態がどんどん進行していることを意味する」と報告し、「もう時間がない。教育行政を預かる国家公務員としての良心があるなら今すぐ動いて下さい。これ以上人権蹂躙を放置することを直ちにやめて下さい」と文科省に向かって声を張り上げた。
 山本太郎さんは「放射線管理区域以上の放射線量のところに子どもたちが住んでること自体が異常だ。子どもたちの命と引き替えに経済を守ろうとする鬼が日本にはいる。一秒でも早く子どもたちを汚染地から出さなければならない。今、声を上げなければ、文科省と国がやっている子ども殺し、棄民政策に手を貸すことになる。だから僕たちは声を上げることをやめない」と力の限り訴え、参加者とともに「避難をさせろ!」と文科省を糾弾した。都内在住の小学生の男の子は「文科省はひどい!」「命をうばうな!」と心から叫んだ。「そうだ!」の声があちこちから上がり、拍手が沸き起こった。
s20120923a-3.jpgs20120923a-4.jpg 午後6時、首相官邸前でアピールするために弁護団長の柳原敏夫弁護士と井上代表が出発、皆で「がんばれー」の声で見送った。司会の青年が「この国は根本からおかしい。声を上げよう! 音を出そう」と訴え、文科省を弾劾するコールが始まった。「今すぐ疎開!」「子どもを守れ!」「命を守れ!」「福島の子はみんなの子ども!」。ドラムや太鼓の激しい音とコールがひとつになり、文科省前一帯に響き渡った。抗議行動は、寸劇、一言メッセージ、歌とさまざまな企画が続き、文科省を弾劾し、「今すぐ疎開させろ」と次つぎと訴えた。寸劇の後には、弁護団から分かりやすい解説がなされた。「山下俊一が2000年に長崎県の子ども250人を検査した結果では、2人(0・8%)しか異常は発見されなかった。福島県の子どもの検査結果がどれくらい異常か明らかだ」「もっと驚くことにとくに症状が悪い子どもに対して2次検査をし、まだ2割くらいの子どもしかすんでいないが、1人に甲状腺がんが発見されてしまった。福島県は、チェルノブイリで甲状腺がんが発見されたのは事故から4年後だから、関係ないと言っているがおかしい」と弾劾した。
 文科省前での行動の後、ふくしま集団疎開裁判の会を先頭に首相官邸に近い財務省前まで移動、22時まで抗議・宣伝活動を続けた。(H) 

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