「ねばり強く闘いぬこう!」官邸・国会前で抗議行動続く
秋も深まった10月26日、国会・首相官邸前などに多くの労働者民衆が駆けつけ、「原発なくせ!」「子どもを守れ!」と叫んで闘いぬいた。福島から駆けつけた女性を始め、多くの人が世代を越えて発言に立った。原発政策推進の野田政権と財界へのこみ上げる怒りを語った。すべての発言者が口々に「原発をなくすまでねばり強く闘いぬこう! 頑張ろう!」とそれぞれの人生をもかけた、心の底からの呼びかけを行った。
首相官邸前では福島県二本松市から二人の幼児を連れて参加した若いお母さんがマイクを握って訴えた。
「原発事故から1年7カ月、一日も心が安まる日はありませんでした。子どもたちの笑顔を見たら申し訳なくて涙が出るし、雨が降っても風が吹いても不安です。甲状腺検査を受ける子どもたちの姿は、苦しくて胸が引き裂かれそうでした。どうしてこんなふうに生きなければいけなくなったのですか。全部原発のせいです。でも、今日ここに来て福島に寄り添ってくれるたくさんの方たちがいるのにすごく勇気をいただけたので、私は必ずこの苦しみをのりこえて見せます。絶対に諦めないで原発反対の声を上げ続けて行きます。今日は本当にありがとうございます」。「ガンバロー!」の声があちこちから飛んだ。「原発やめろ!」「大間つくるな!」「子どもを守れ!」。太鼓・ドラムの強烈な音と共に、激しいコールが首相官邸に向かってたたきつけられた。コールが止み、さらに発言が続いた。
中年の男性は怒りを全面に出して訴えた。「今、16万人もの人が避難をしている。福島では放射線管理区域よりももっと高い所にたくさんの人が住んでいる。24時間365日だ。そこに小さな子どもが、赤ちゃんが、妊婦がいるんだぞ。すぐに疎開させろ。これからも死ぬまで闘い続けるぞ!」。官邸前が一気に怒りに包まれる中、年輩の女性が発言した。「私は柏崎市から来ました。77歳です。だけどこのまま黙って死ぬわけにはいきません。人間だけでなく、生きとし生けるものを全滅に追いやる原発はいますぐ止めなさい。皆さん、継続は力です。頑張っていきましょう!」。20歳すぎの女性が少し緊張した表情でマイクを握った。「私にはまだ長い人生があります。このままでは一部の、経済界の人たちのわがままに死ぬまでつき合い続けることになってしまいます。そうならないために、原発を止めるまで私たちは叫び続けます」
国会正門前でも多くの発言がなされた。中年の男性が、時にユーモアも交えながら訴えた。「皆さんこんばんわ。とくに中高年の皆さん、疲れますよね。寒くなってきたし。だけど、政治家たちは皆さんの疲れを、諦めを狙ってるわけですよ。だからわれわれは諦めちゃいけない、この場を絶やすわけにはいかないんです。もし福島の大事故を経験した世代が少なくなっていったとき怖いと思いませんか。われわれがここでケリをつけなければいけないんです。ねばり強くいきましょう、皆さん!」。京都から来た若い男性が勢いよく続いた。「原発は無くせます。若い人でも原発反対の人はたくさんいます。一人ひとりが動こうと思えば動けるんだということが分かりました。負けずに希望を失わずに頑張っていきたいと思います。若者たち、原発なくすまで一緒に頑張りましょう!」。最後に呼びかけ団体の首都圏反原発連合の女性が壇上に立ち「毎週ここで声を上げ続けることが本当に大事だと思っているので、続けます。絶対にやめません。相手が音を上げるまでここで声を上げていきたいと思います」と訴えた。「いいぞ! そうだ!」の大きな声が上がった。
原発を推進する野田・民主党、自民党、橋下、石原などの政治家連中と資本家どもを打ち倒そう。原発をなくすにはこの労働者人民の革命こそが必要だ。そのために動労水戸や動労千葉のような闘う労働組合を全国・全産別につくり出そう。11・4労働者集会はそのための集会だ。全国から集まろう。11・11、首相官邸前・国会前・霞が関一帯を占拠しよう。(H)
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