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双葉町から避難している亀屋幸子さん国会前で心からの訴え

20131117a-2.jpg 全民衆的な反原発の闘いに追い詰められた安倍政権と原子力規制委員会は“帰還基準の20㍉シーベルト”への引き上げと、柏崎刈羽原発の審査開始を決定した。特定秘密保護法など反動諸攻撃への激しい危機感・怒りとともに、全国で「再稼働反対!」「フクシマ守れ!」「安倍を倒せ!」の労働者民衆の声が轟いている。11月15日、首相官邸・国会前でも、安倍と規制委員会を弾劾する抗議行動が天を突く激しさで闘われた。

 官邸前では、北海道から駆けつけた男性が「ここに来たのは4回目です。皆さんの熱気がここの官邸前を熱くしていると思います。私の所は田舎町ですが、毎月『反原発』のデモをしています。先日は5人でしたが、確固たる声を上げました。私たちは20131117a-3.jpg『北海道には原発はいらない!』と訴えています。学者は『泊原発敷地内には活断層がある』と言っていますが、北海道電力は認めていません。冬、北海道は最も電力を消費する季節ですが、去年は原発が動かなくても過ごせました。原発はすぐ止めろ!」と声を張り上げた。
 東京・武蔵野市から参加した女性は「第五福竜丸の被爆は、当時、船員の人たちは自分たちが被爆をしたということが分からないで帰って来たそうです。帰ってきたら、そういうことを知らなかった自分たちが悪いかのように扱われた。そして大石又七さんたちは今も被爆者としての認定を受けていないそうです。被爆手帳ももらえていない。この国は、国民を見捨ててきた。アメリカも、国民であるロンゲラップ島の人たちを見捨て、被爆させ、また島に戻し、人体実験のように扱った。このような国家にだまされることなく、特定秘密保護法も止めて、原発の再稼働もなんとしても止めましょう。みんなで頑張りましょう!」と呼びかけた。
 国会前でも多くの人が発言した。中年の女性は「原発の労働は、稼働中でも、定期検査でも、廃炉で20131117a-1.jpgも、事故処理でも、すべてが被曝労働です。定期点検の時に、よつんばいなってぞうきんで放射性物質を拭くという仕事は今も変わらないそうです。今、世の中で派遣法が改悪されるとかTPPが言われています。永田町、六本木、霞が関、大手町の連中、ふざけるんじゃない! 私たちは立ち向かう! 皆さん、ここにいる人だけじゃない、全員、殺されないようにしましょう!」と叫んだ。
 福島県双葉町から東京に避難している亀屋幸子さんは“ふるさと双葉町返せ!”のボードを掲げて登壇し、「私は福島第一原発から1・2㌔メートルの所に住んでいました。『すぐに逃げて』と言われ、何も持たないで着の身着のまま逃げて来ました。地獄でした。双葉町・浪江町・大熊町の現状を話します。私の家はネズミや泥棒にやられ、2階の天井が落ちました。悲しくてただ涙が出るだけでした。昨日浪江町の友だちが自分の家に帰りましたが、カビが臭くて入ってられないそうです。そんな所に帰れますか、皆さん! この国のやり方です、東電のやり方です! 3・11の時、国も東電も情報はひとつも流してくれませんでした。つらかったです。それで私たちは山の方に逃げたけど、1カ月後に東京に来て、私たちは放射能の強い方に逃げたんだとわかりました。悔しかったです。だから同じ苦しみを他の人に味あわせないために、再稼働は絶対反対なんです!」と心の底から訴えを発した。(H)
 

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