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星野再審全国集会に640人、全証拠開示大運動への総決起誓う

s20121125a-1.jpg 11月23日、東京・北区の赤羽会館で「フクシマ・オキナワの怒りと一体で獄中38年を打ち破れ!星野再審全国集会」が開かれた。1971年11月の沖縄闘争を最先頭で闘いぬいた星野文昭同志は、日帝権力の階級的報復のデッチあげ「殺人罪」弾圧と真正面から対決し、38年間の獄中闘争を徳島刑務所で闘っている。この星野同志を一日も早く奪還しようと、全国の救援会を中心に640人が集まった。各氏の発言・決意表明を通して全参加者がひとつに団結した。来年を再審開始-星野同志奪還の勝利の年とするために、全証拠開示大運動を全国に広げて闘うことを誓いあった。 

s20121125a-2.jpg 獄中で闘う星野同志の怒りと悔しさは私たちすべてのものだ。1日も早く奪還しなければならない。「検察官が隠し持っている証拠をすべて開示しろ」という証拠開示の大運動は、これまでに賛同人600人、うち弁護士240人を超えて広がっている。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部は1850筆の賛同署名を寄せた。こうした地平の上で集会は、労働運動、学生運動、表現者、冤罪と闘う人々、弁護士、沖縄や福島を始め実にさまざまな人びとが参加し発言した。感動的な発言が続き、集会は圧倒的に成功し、星野闘争の新たな出発点となった。ロビーには、星野同志が福島の人びととの連帯の思いを込めて描いた絵画が展示され、多くの参加者が見入った。また開会前にDVD「星野再審運動この1年」が上映され、600人で闘った2月の徳島刑務所包囲闘争を始め、参加者は闘いの興奮と感動を新たにした。
 開会のあいさつを共同代表の戸村裕実さんが行い、第1部として全証拠開示大運動の賛同人が発言した。まず藤田城治弁護士が全証拠開示の意義について、「検察は無実の証拠を隠す。結論ありきの裁判所の判断をひっくり返すためには、真実の証拠を突きつける以外にない」と訴えた。続いて客野美喜子さん(無実のゴビンダさんを支える会事務局長)はゴビンダさんの再審の勝利に果たした開示証拠の決定的な重要性を語り、佐々木信夫さん(桜の聖母短大名誉教授、福島・取り戻す会呼びかけ人)はキリスト者の立場から運動の拡大を呼びかけた。大津幸四郎さん(映画カメラマン、「圧殺の森」撮影者)は高崎経済大学時代の星野さんとの出会いを語り、恩田亮さん(法大暴処法弾圧裁判・無罪被告人)は自らデッチあげ弾圧と闘い一審無罪判決をかちとった立場から星野闘争への思いを語った。
 金元重さん(国鉄闘争全国運動呼びかけ人)は、韓国留学中の1975年に韓国中央情報部(KCIA)によるデッチあげ弾圧で拷問され7年間投獄されたこと、出獄後に再審を訴え今春に再審無罪判決をかちとったことを語り、「私自身、無実の罪で刑務所生活を強いられ、星野さんの苦しみも想像がつく」「これからの闘いに加わっていきたい」と述べた。こみ上げるものを抑えながら静かに決意を語る金元重さんの発言は、参加者を心から感動させ奮い立たせた。
 飯田英貴さん(全国労組交流センター事務局長)は、「2月の徳島刑務所包囲デモで星野さんと合流した。2013年を星野奪還の飛躍の年とする。鍵は労働運動の復権にある。労働運動の前進と星野闘争の前進は一体だ。外注化阻止・非正規職撤廃とともに、全証拠開示運動を全力で闘う」と決意表明した。
s20121125a-3.jpg 第2部は「星野文昭さんの闘いとともに」と題して、桜井昌司さん(「布川事件」元再審請求人)、スティーブ・ゼルツァーさん(アメリカ運輸労働者連帯委員会)、福島菊次郎さん(カメラマン)からのビデオ・メッセージが上映された。
 そして星野同志からのメッセージが、連れ合いの暁子さんから紹介された。星野同志は再審・釈放へともに闘うことを呼びかけ、「労働者人民の団結こそ新自由主義をうち砕き、新たな社会を実現する力です」「ともに学び合い、力を合わせ、生き闘いましょう」と全参加者に呼びかけた。参加者は星野さんへの熱い連帯と決意を込めて、大きな拍手で応えた。
 西村正治弁護士が徳島刑務所との闘いを報告、「奥深山さんの免訴を実現する会」の大塚正之さんが奥深山闘争の報告を行い、続いて全国24の救援会がのぼり旗をもって登壇した。徳島と沖縄の代表があいさつした。
 第3部として、事務局報告に続き、再審弁護団が発言した。和久田修、岩井信、酒井健雄の各弁護士の後、発言に立った鈴木達夫弁護団長は、「裁判闘争的には敵をうち砕いている。めちゃくちゃな論理でなお星野さんを犯人として居直っている司法権力をどう打ち砕くか。それが証拠開示の大運動だ」と述べた。そして、かつて仁保事件の被告の岡部さんと長崎の労働組合を回ったときの体験を語り、「理不尽な権力の攻撃に一人の人間が闘おうとした時、労働者は絶対にそれを見放さない。星野さんの闘いを真っ向から訴えた時、全世界・全日本の労働者階級は必ず決起する。力を合わせよう」と訴えた。
 最後に、暁子さん、弟の星野修三さん、いとこの星野誉夫さんがあいさつし、共同代表の平良修さん(沖縄・牧師)が「必ず勝てる。前進できる。勝ちましょう」と呼びかけて集会を締めくくった。
 こうして星野再審全国集会は、獄中の星野同志との熱い一体感のもとに、感動し勇気がわく歴史的な集会となった。星野奪還の闘いは、国鉄・反原発、沖縄・福島・三里塚と一体で新自由主義攻撃を打ち破り、労働者人民の未来を切り開く闘いだ。証拠開示大運動をすべての職場・地域・キャンパスに持ち込み、星野闘争の全人民的な発展を今こそかちとろう。(N) 

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