ムミア解放へ米大使館に抗議 米ILWUなどと世界統一行動
2月16日、無実の政治犯ムミア・アブ=ジャマル解放を求める世界統一行動として星野全国再審連絡会議と大坂正明さん救援会、動労千葉が、アメリカ大使館行動を30人で行った。
この日はムミア解放のための決定的な日だった。昨年12月16日、フィラデルフィア地裁のクレマンス判事が、地区検事長に対してムミアに関するすべての証拠を開示すること、それを調べるために弁護側、検事側双方に60〜90日の猶予を与えることを決定した。200箱に及ぶ証拠の中には、一審の重要証人から検察に宛てた、偽証した証言に対して支払うべき金銭を要求する手紙も入っている。
私たちがアメリカ大使館に向かおうとすると警察官が立ち並び、押し問答になった。「アメリカ大使館のことでなぜ日本の警察が妨害するのか!」。1時間の抗議の上で郵送することを決め、申入書を読み上げ写真を撮り、ただちにアメリカで闘う仲間に送った。
この日、アメリカでは、国際港湾倉庫労組(ILWU)ローカル10が「ムミア解放」を掲げてサンフランシスコ港湾を封鎖しデモを行った。南アフリカでは、最大労組の金属労組が首都で米大使館行動、運輸労組がダーバン市で米領事館抗議行動とデモをした。ドイツでも行動が闘われた。
ムミアは、元ブラックパンサーのジャーナリスト。1981年にフィラデルフィアで発生した警察官殺害事件ででっち上げられ死刑判決を受けたが、ずっと無実を訴えてきた。再審請求の結果、現在終身刑。獄中41年になるが、うち29年は死刑囚だった。プリズン・ラジオを通してアメリカ帝国主義と闘ってきた。
ムミアの誕生日が星野文昭の誕生日と非常に近いことを書き送ったら、ムミアから文昭へのバースデーカードが届いた。原宿の少女が描かれてあった。私が2011年に訪米した時、「ホシノ・ムミア」集会を開いていただいた。
それ以来、星野全国再審連絡会議は、動労千葉とともにムミア解放闘争と固く連帯して闘ってきた。健康状態が気づかわれるムミアを国際連帯の力で取り戻そう。
(星野全国再審連絡会議・星野暁子)
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