法大暴処法弾圧裁判、団結の力で全員無罪判決かちとる!
「被告人は無罪」――5月31日、法大暴処法弾圧裁判の判決公判で、東京地裁刑事第一部・若園敦雄裁判長が主文を読み上げた瞬間、429号法廷内は被告団5人を先頭に歓喜の渦に包まれた。国家権力(警視庁公安部)と法大当局が一体となって行った「暴力行為等処罰ニ関スル法律」による未曽有のデッチあげ弾圧を、完璧に粉砕したのだ! 法大闘争と2012年決戦の大爆発への号砲だ。
法大暴処法弾圧とは、法政大学の門に掲げられた学生排除のための看板を「共謀して壊した」として、09年に11人の学生を不当逮捕(うち5人を起訴)したものだが、判決は「監視カメラの画像を見ても5人が損壊したと認定するには疑いが残る」として検察側の主張を排除した。
さらには検察のつくり上げた「事前共謀」「現場共謀」という虚構のストーリーも否定した。被告団の完全黙秘―8カ月に及ぶ獄中闘争、弁護団の法廷闘争、そして全国からの圧倒的な支援によってたぐり寄せた完全勝利だ。5人の仲間は法大闘争と全国学生運動のリーダーであり、指導者を狙い撃ちして運動を壊滅させるという敵の浅はかな願望は破産したのだ。
判決後、弁護士会館での報告集会が、ものすごい高揚感でうち抜かれた。法大裁判弁護団長の鈴木達夫弁護士が「『3・11』後のこの時代に、法大で無罪をかちとった意義は大きい。全労働者・学生の怒りと思いが429号法廷に凝縮した」と語り、被告団長の織田陽介君(前全学連委員長)は「暴処法は闘いの弾圧のみが本質であるがゆえに、そこに弱点がある。団結をうち固めれば絶対に勝てる」と勝利の意義を明らかにした。恩田亮君(法大文化連盟副委員長)は「全国に法大の闘いと学生運動を広げよう!」と力強く宣言した。そして、全体が翌日の6・1法大包囲第2波デモに決起した。
暴処法弾圧の粉砕と無罪戦取は歴史的意味をもっている。法大において6年超にわたってかけられた「119人の逮捕―33人の起訴」という前代未聞の弾圧体制そのものをなぎ倒す金字塔であり、国家権力と法大資本の不当性を暴き出し、法大生と全国学生がキャンパスを奪還し学生権力を樹立する反転攻勢にうって出ていく突破口だ。国家権力をして09年5月の暴処法弾圧に走らせたのは、直前の4・24法大キャンパス集会が暴力的圧殺体制をうち破って1000人の規模で大爆発したことに対する支配階級の恐怖であったが、今回の無罪判決は闘う法大生に勇気を与え、「4・24」を5倍、10倍する闘いを実現していく。新自由主義攻撃とその一環としての弾圧というものが、いかにデタラメであり破産的であり、労働者・学生が団結して反撃に立ち上がった時にもろくも瓦解していくものであるかが明らかになった。それは、階級的決起に怯えながら原発再稼動と大失業攻撃を強行しようとする電力資本や野田政権の姿とまったく同じだ。
法大闘争は本年4・19デモ弾圧粉砕(学友A君を5月10日に完黙で奪還)に続く無罪判決で、大進撃している。3万法大生の決起は不可避だ。法大当局の責任徹底追及とすべての不当処分の撤回、増田総長体制打倒へ突き進もう。そして、当面する6・10国鉄集会―7・16反原発10万人集会に法大生と全国学生は最先頭で決起しよう。京都大全学自治会樹立をかちとり、日本学生運動の歴史的高揚へ!(U)
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