武田雄飛丸君への不当処分撤回! 12・6法大デモ打ち抜く
12月6日、法大で不当処分と闘う文化連盟の武田雄飛丸君(国文3年)を先頭に、処分撤回を求める法大デモが闘われました。
武田君は処分の不当性を訴え国際文化学部へ再審査請求を行うも、教授会は11月27日付けで却下の決定を下しました。ふざけるな! この不当な再審査却下への怒りを燃やし、文化連盟はついに東京地裁への提訴へと踏み切ることを決断。武田君の処分撤回を通じて法大闘争に、さらにそれを通じた全国の新自由主義との闘いに勝利すべく闘いを開始しました。今回のデモはその第一歩です。
昼休み開始と同時に全学連委員長の斎藤郁真君がアピール。
「処分の不当性は第一に、学祭規制に反対したことをもって処分されたということです。いまの学生への管理強化に対してすべての人の思いを乗せて闘った武田君への処分は、すべての学生への処分です。そして第二に、御用学者の講演会に対して武田君が抗議したことへの処分だということです。10月6日に『100ミリシーベルトまでなら安全だ』と言って福島県民の切り捨て政策の先頭に立っている、実際に郡山市で除染アドバイザーをやっている大久保利晃(放影研理事長)が講演する授業が行われた。武田君は反原発の運動を闘っている立場からこの大久保の授業に参加しようとしたら、『人間環境学部の学生以外はこの授業には入れません』と排除されたわけです。ふざけるなという話です。あんなに学問の自由だとか、批判があるなら正当に受けるとか言ってきたくせに、いざ御用学者の講演会に武田君が行ったら、そういう学生は中には入れませんと。こうしたあり方にいまの学問のペテンが示されていると思います。みなさん、武田君への処分撤回の大署名運動を本日から始めていきます。今日はさらに東京地裁に、処分撤回を求める民事訴訟の提訴を行います。今日のデモはその一発目です。ぜひ多くの方に参加して頂きたい」と熱烈に訴えました。
続いてマイクをとった武田君は、「10月19日、学祭規制反対のデモを打ち抜き、1千人近くの学生が集まってくれました」「今日われわれはデモを行います。しかしこれだけの数の公安が税金を使って、あるいは弾圧職員が学費を使って、弾圧に来ているわけです。これが民主主義国家といえますか? 学生が、処分を撤回するという主張で、あるいは規制を撤回したいという主張でデモをするのは当たり前じゃないですか」「僕は10月6日の御用学者・大久保利晃の講演会に対して抗議行動を行ったら『授業妨害』をデッチあげられて処分されました。いったい、御用学者を批判させないことをもって、どれだけの害悪が福島で垂れ流されているか」「みなさん。いま学生がなめられています。この前僕は東北大学に行ってきました。東北大学が言ってきたことは『自治会の活動に巻き込まれないように注意して下さい』ですよ。法政大学だってそうです。大学は学生に『ビラを受け取るな、話を聞くな、目をつむれ、耳をふさげ』と言っているわけです。目の前の現実に、ただただ無視することを強要される。これのどこが学問なんですか」「僕に処分を下した教授会はその後、僕に一回も話を聞くことすらせず、再審査を蹴ってきました。彼らの土俵に乗っかって闘っていてもわれわれに明日はありません。ぜひ今日のデモに参加して下さい。新歓も含め、規制をこれ以上強化させないためにも、ともに闘っていきましょう。僕への処分を撤回させましょう」とアピール。
文化連盟は市ケ谷一周のデモを貫徹した後、法大弁護団の藤田城治弁護士・石田亮弁護士とともに東京地裁で提訴を行い、処分撤回への本格的な闘いへ踏み出しました。
藤田弁護士は「今回の訴状の中身は、要するに本来大学は自由な空間であり、反論ではなく暴力や処分で学外へ排除するのは許せないというものです」「しかし裁判は権力の土俵であり、裁判での闘いは全力でやる上で、やはりキャンパスの中で声を広げていくのが重要です。裁判もそういうものにしていきたい。仲間をどんどん増やしていきましょう」と訴えられ、石田弁護士は「学者だったら学生を論破するぐらいしたらどうなのか。討論すらなく処分はおかしい。裁判外での闘いも自分は駆けつけたい。がんばりましょう」と訴えられました。
12・6法大闘争を突破口に2013年、武田君への処分撤回闘争を大爆発させていこう!(法大・U)
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