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団結街道裁判、成田市の「類型論」の破綻を追撃

s20121219b-1.jpg 12月18日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)において団結街道裁判の弁論が開かれ、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援の労働者・学生・市民が法廷を埋めて闘った。成田市は、2010年5月に、天神峰の市東孝雄さんをはじめ近隣の農民・住民の生活にとって必要不可欠の道であった「団結街道」を封鎖・廃道にし、成田空港会社(NAA)に格安で払い下げた。第3誘導路工事と一体の、市東さんに対する追い出し攻撃以外のなにものでもない。
 被告の市側は、路線廃止処分を6つに類型化し、本件は5番目の「公共事業等の公益上の目的のために必要な土地で、路線を廃止しても支障ないと判断できる場合」にあたるという「類型論」を主張してきた。 

s20121219b-2.jpgs20121219b-3.jpg それならこれまでの具体的事例を挙げてみろ、と反対同盟顧問弁護団が釈明を求めると、市の代理人は「事例を列挙する必要はない」「列挙は意義のないこと」などと逃げに終始してきた。つまり前例のない違法な処分だったと認めたに等しい。この日の法廷でも市側が「類型論についてはこれ以上主張することはない」と居直りの発言をすると、弁護団は徹底的に弾劾し、傍聴席からも怒りの声が飛んだ。
 多見谷裁判長は市側の主張の破綻を認めながら、弁護団の追及を和らげることに腐心し、市側に「もう一度主張をまとめて提出を」と促した。次回期日は3月12日(火)として閉廷。
 近くの会場で、反対同盟の総括集会が開かれた。最初に北原鉱治事務局長があいさつに立ち、2013年の農地決戦を見すえ「必ず勝つ!」と意気込みを示した。続いて葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団一人ひとりが、「類型論」を破綻に追い込んだ勝利の手応えを語った。動労千葉の滝口誠さんが連帯発言を行い、「衆院選の結果が示したものは、連合の労働者支配の完璧な崩壊だ」と総括し、新たな年への決意を表した。関実、市東さんの農地取り上げに反対する会の発言に続き、最後に萩原進事務局次長がこの1年の激闘への支援・連帯に感謝の意を表した上、「福島、沖縄、三里塚を前面に押し立て、“右傾化”を打ち砕こう」と訴え、2012年最後の裁判闘争を締めくくった。(TN) 

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