1350人の参加で「3・11反原発福島行動13」が大成功
福島原発事故から2年目の3月11日午後、福島市の福島県教育会館大ホールにおいて「3・11反原発福島行動13」が実行委員会の主催で行われ、地元福島を始め全国から駆けつけた1350人が怒り溢れる集会とその後のデモをやり抜いた。安倍政権や資本家どもは「復興」キャンペーンとフクシマ圧殺にうごめいた。だが福島と全国の労働者民衆はその重圧に果敢に立ち向かった。声を挙げ、行動に立ち上がった。「3・11をけっして忘れない! 忘れさせない!」闘いをやりきった。労働組合を先頭に、「再稼働絶対許すな! すべての原発をなくせ!」の数十万数百万の歴史的行動が原発事故から2年目のフクシマから始まった。
午後0時半からのプレイベントとコンサートに続き、1時半、本集会が始まった。主催者挨拶(あいさつ)に立った椎名千恵子さんが、集会への賛同が3月8日現在で、全国から団体個人含めて408、世界から団体個人含めて430」あったと報告。間を置かず「8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ、5・15オキナワ、そしてここに3・11フクシマをけっしてはずしてはならない。福島第一原発はまだ収束していません。責任を追及しましょう。3・11はこの原点に立ち戻る日です。腹の底から怒りましょう! 叫びましょう! 3・11フクシマから反原発の声をけっして無くさない。今日の集会とデモを成功させて行きましょう」と呼びかけると、会場を埋め尽くした参加者が大きな歓声と割れんばかりの拍手で応えた。
全国からのアピールに移った。原発建設を阻止した住民、大間、広島の被爆者、全国農民会議、沖縄へのオスプレイ配備に反対する闘いと、報告と並々ならぬ決意の表明が続いた。全国農民会議からの発言では三里塚反対同盟の市東孝雄さんも壇上に立った。
メッセージ紹介ののち、福島からのアピールが行われた。浪江町・希望の牧場の吉沢正巳さんは「今、歴史的な闘いの中にいる。原発の世の中とさよならするために残りの人生をかけて闘おう! みんなで頑張ろう!」と原発への怒りの鬼となり叫んだ。
動労水戸の国分勝之さんは「労働者は労働組合をつくって闘い生き延びることができる」と確信を込めて訴えた。国労郡山工場支部の橋本光一さんは「国労郡山工場支部として今日の3・11福島行動に団体賛同を決めてくれました」と報告。
続いて福島の学生・高校生たちが壇上に並び「福島で生きる学生として原発反対の声を上げていく」と心の底から沸き立つ決意を表明した。
2時46分、地震発生時に合わせ大震災と関連死をとげた人たちに黙祷(もくとう)を捧げた。「原発を絶対になくす! 新自由主義に立ち向かい、この理不尽な社会を根本から変える!」。参加者全員が思いを強くし、犠牲者への誓いを新たにした。
アピールの最後に、ふくしま共同診療所医師の布施幸彦さんと佐藤幸子さんが発言に立った。布施さんは「昨年12月1日、診療所が開院した」と報告し、「さらに募金を集めて本当に誰でも集まれる大きな病院をつくっていきたい。ご支援をお願いしたい」と呼びかけた。佐藤さんは「希望の診療所が立ち上がった。本当にうれしい。希望となる診療所をこれからもよろしくお願いします」と訴えた。
カンパアピールののち市川潤子さんが集会宣言を読み上げ、最後に「原発いらない、命が大事」の歌を全員で熱唱。直ちにデモに打って出た。
福島市の繁華街を通るデモは、どこでも市民の注目を浴びた。ビルの窓から両手を大きく振る人、病院の前では白衣の看護師さんなど7~8人の女性労働者が手を振って声援。解散地点のJR福島駅前では椎名千恵子さんが「この地から大勢の皆さんの参加によって爆発するような原発反対の声を上げることができました! この声が世界に響きわたることと思います!」と、勝利の喜びと尽きぬ思いがほとばしるアピール。参加者は翌日からのさらなる闘いの決意を胸に刻んだ。(H)
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