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米ILWUと連帯し三井物産のロックアウトに抗議行動

20130321a-1.jpg 3月15日、動労千葉と全国労組交流センターは、東京・大手町にある三井物産本店への抗議行動に立ち上がった。三井物産の子会社のユナイテッド・グレイン社(UGC)がバンクーバーで米ILWU(国際港湾倉庫労組)の港湾労働者に対して行っているロックアウトに対する抗議行動である。
●TPP参加に国際連帯で反撃
 ILWU組合員は今、TPP(環太平洋経済連携協定)参加を前にした激しい組合破壊攻撃、労働者に恐るべき屈服を強制しようとする新労働協約に反対して、巨大穀物資本と激突して闘っている。
 UGCは数カ月前からスト破り要員を雇って準備を整えた上で、バンクーバー港のILWU組合員が機械の破損などの「破壊行為」を行ったとデッチあげて、2月27日以降、同港で働くILWUの全組合員をロックアウトしている。米西海岸の港湾労働者は、この暴挙に激しい怒りを燃やしている。 

20130321a-2.jpg 動労千葉が呼びかけた3月15日の三井物産本店抗議行動は、ILWU組合員との歴史的な国際連帯の闘いとなった。この行動に対して、西海岸最大の穀物輸出を行うポートランドのILWUローカル8(第8支部)が賛同を表明した。サンフランシスコではILWU組合員や市内の交通労働者などが参加する「運輸労働者連帯委員会」が、同日に太平洋海事協会本部前で抗議行動に立ち上がった。
 この日、動労千葉と全国労組交流センターは、昼食休憩時間を前にして、三井物産本店正門前に登場した。
 「三井は労組破壊をやめろ! ストップTPP!」と書いた横断幕や「三井=死の商人/兵器、ウラン、医薬品、食糧……TPP」というメッセージボードなどを掲げて抗議の訴えを行い、ビラを配り、三井物産本社ビルから昼食に出てくる労働者や付近の労働者に訴えた。
 同時に、代表団が抗議申し入れのために三井物産ビルの敷地内に入ると、ただちに守衛が飛び出してきて、受付に向かうのを阻もうとした。代表団がひるまずに抗議を続けると、その勢いに困惑した三井物産側は、穀物事業部部長補佐と部員1人を対応に当たらせ、会議室で代表団と話し合うことを認めた。
●抗議文を手渡し回答約束させる
 会議室で代表団は、UGC社がバンクーバー港で雇用しているILWUローカル4(第4支部)組合員全員を不当にロックアウトしていることを厳しく追及した。これに対して三井側は「UGC社は三井の子会社だが、日常的業務についてはすべて任せている。自分たちはロックアウトを行うことを指示する立場にはない」などと責任を回避してのらりくらりと逃げ回ろうとする。
 代表団が「職場で働く労働者を全員ロックアウトして生活を破壊することが日常的な問題なのか。命にかかわる問題だ!」と厳しく迫ると、三井側は沈黙せざるを得なくなった。
 約30分間にわたる抗議申し入れ行動で、三井物産側に抗議文を手渡すとともに、これに対する回答書を3月22日までに動労千葉に送ること、バンクーバーのUGC社に動労千葉と労組交流センターの要求項目を伝えることを約束させた。
 代表団はその後、正門前で報告集会を行い、日本語と英語でシュプレヒコールを上げて、意気高く抗議行動を終えた。
 この国際連帯闘争を通じて、動労千葉とILWUの現場労働者の連帯はさらに強化された。また労働者・農民殺しのTPPの実態を暴き、国際連帯の力で反撃する突破口が切り開かれた。(T)
 

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