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広島大学で佐藤幸子さんを招き、新歓講演会『フクシマから大学を問う』を開催

20130422a-1.jpg 広島大学では学生自治会再建に向けて、4月開講日から九日間で200枚近くもの自治会建設への意見・要望が集まっています。「学生自治会のように上の立場からの圧力を気にせずに意見できる団体は必要だ」「原発反対」「原発事故に対する広島大学の対処を詳しく知りませんでした。もっと周知をした方がいい」「学費と学食を安くしてほしい」「学部を超えた交流を」等々‥‥学生生活に関することから福島原発事故に関する大学の在り方まで幅広い意見が寄せられています。大学の法人化以降、経営協議会が我が者顔で大学の方針を決定し、福島第一原発事故が起こった後でさえも放射能安全キャンペーンを行う御用学者を福島へ送り出す、こういう大学の在り方が社会的に明らかになりました。そして、同時に「大学の在り方はこれでいいのか」という問いも学生の中から沸き起こっています。
 4月19日、そういった御用学者の被曝隠蔽と現地で闘う佐藤幸子さんをお招きし、新歓講演会『フクシマから大学を問う』を開催! 自治会準備会やクラス入りを通じて企画に関心をもった新入生を含む15名の参加で大成功しました。
 

 最初の一時間は佐藤幸子さんの講演。3・11以前の自然農による自給自足の暮らしの話から始まり、3・11以後の文科省による20ミリSV基準設定や福島県立医科大学が実施する県民健康調査への不信感、広大の神谷教授への怒りが語られました。特に考えさせられたのは、佐藤さんが3月31日に自分達で計測した空間線量のデータを公表するために記者会見をしようと会場へ向かった際、すでに神谷教授が記者会見を行なっており、そこで神谷は「福島は大丈夫」「屋内退避区域以外の子どもはどんどん外で遊ばせて下さい」と発言していたことでした。そして、最後に原発事故を引き起こした根本的な原因は「教育の間違いから引き起こされた人災」であり、机上だけでなく、現場で学ぶことの重要性を訴えられました。
続いて、学生自治会準備会の百武代表は「広大に学生自治会をつくろう!」と提起。広大は建前としては「福島の支援のために原医研の神谷教授を派遣している」と言っていますが、しかし実際には現地で健康被害が始まっていることを語り、「それに対して責任を取らないといけない」。さらに、4月開講以降のクラス入りを通して、「学生はよく考えている」「学生の意見が反映される大学にしていこう」と意気込みのある報告と決意。さらに、学生の意見から立てた広大自治会建設に向けた3本のスローガンの案と前期の闘う方針を明らかにしました。
 質疑応答では、「3・11以降、自分の中で変わった認識はありますか?」という学生の質問に対して、佐藤さんは「世の中を変えるのに自分が変わらなかったら変わらない」と答え、学生への期待を感じました。参加した新入生は「面白かった」と感想を述べています。広島大学自治会準備会はフクシマとつながった広大学生自治会建設へ向けてさらに前進していきます。トゥジェン!(広島大・H)
 

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