4・28沖縄現地、万余の結集で安倍政権への怒り噴き出す
安倍政権が主催した「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」に抗議する「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」が宜野湾市海浜公園野外劇場から溢れる万余(主催者発表1万人超)の結集で行われた。
政府式典と同時刻(午前11時)の開会の1時間以上前から、沖縄全県から参加者が宜野湾海浜公園野外劇場に結集した。開会時間の時には海浜公園野外劇場は立錐の余地もないくらいの超満員の参加者で埋め尽くされた。
集会開始に先だって、参加者全員がスクラムを組んで「沖縄に返せ」の斉唱。参加者の思いが一つになっていく。
共同代表の挨拶が続き、連帯挨拶として発言した座間味村議会議長の中村秀克さんは自らの祖父の「集団自決」の歴史を語り、沖縄戦の元女子学徒隊有志「青春を語る会」の山中きく会長は、「政府の対応は沖縄の苦悩をまったく顧みない、歴史認識を欠いた心ない行為」と批判し、「今日がスタートです」と参加者に呼びかけた。そして集会の最後に参加者全員が「がってぃんならん(絶対に許されない)」五唱で拳を突き上げた。
集会には、「4・28」を経験した世代から、「復帰」闘争の世代、さらには青年や学生も数多く参加していた。小さな子ども連れの家族参加も多数見られた。なによりも労働組合が組織的に大挙参加していた。1万余の結集を支えたのは自治労や沖教組・高教組といった沖縄の労働組合の力だ。
今回の4・28集会はオスプレイ配備を強行し、さらに辺野古新基地建設を強行する日米両帝国主義への怒りの決起として闘い取られた。安倍政権の対米対抗的な「日米同盟強化」とその下での「主権回復」という攻撃に対して、沖縄の労働者階級人民が「がってぃんならん(絶対に許されない)」と非和解的な闘いを開始した。そういう意味で安倍政権の攻撃は「逆」のものに転化した。「4・28」が世界大恐慌と3・11情勢下において、新たな闘いの日となって甦ったのだ。
沖縄労組交流センターと全学連の仲間は参加者に5・18沖縄集会への結集を呼びかけるビラを配布した。参加者は次々と手を伸ばしてビラを受け取り、ビラを読みながら会場へと向かっていった。闘いの路線と方針が求められている情勢であることが実感できた宣伝戦となった。
4月自治労ストライキ決戦と一体で闘われた「4・28」から、5~7月決戦の勝利へ、5・15沖縄闘争を全国で闘おう!(沖縄・I)
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