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チンジュ医療院廃業絶対阻止へ、保健医療労組が新たな闘いに突入

s20130527b-1.jpg 5月23日、韓国・慶尚南道(キョンサンナムド)の道庁前で晋州(チンジュ)医療院廃業を阻止する集会が開かれた。4月18日に1千人が道議会を包囲し、徹夜の闘争で廃業の即時強行を実力阻止してから1カ月余、この日の道議会に知事は再び、「チンジュ医療院廃業条例案」を提出してきた。保健医療労組はこの間、当局との交渉を求めて粘り強い努力を続けてきたが、知事と当局は問答無用に廃業を強行しようとする意志をあらわにしている。これを阻止するため、「生命のバス」と名づけられたバスがこの日早朝、ソウルをはじめ全国から発進し、それに乗って多数の闘う労働者・民衆が現地に到着した。 

s20130527b-2.jpg ソウルを朝8時半に出発したバスは午後1時少し前に会場に到着。記者会見の後、道庁前を占拠して1時半から始まった集会では、民主労総のチュボンヒ副委員長、保健医療労組のユジヒョン委員長、社会進歩連帯の代表などがチンジュ医療院絶対死守への決意を述べた。保健医療労組は「ホンジュンピョ知事が廃業を押し通そうとするのは物理力で民心を制圧しようとする蛮行」と弾劾し、「私たちはこの暴政と蛮行を断じて容認しない」と「決死抗戦」を宣言した。患者の家族や農民の代表も発言し、ともに闘おうと訴えた。
 保健医療労組の委員長・副委員長など4人はこの日、断髪・断食を行い、道庁前で無期限の野宿座り込み闘争に突入した。「私たちの闘争は公共医療を守る闘争、患者の生命を守る闘争だ。民主労組を守る闘争であり、不正腐敗を暴き、独裁行政にけりをつける闘争だ」と宣言し、指導部を先頭に不退転の闘いに突入したのだ。翌24日、知事は警官100人を投入して座り込み場を襲撃し、シートを奪うなどの暴挙を働いたが、組合員は屈せず、20人余りがセメントの床の上に直に座り込んで闘いを続けている。
s20130527b-3.jpg 以下、野宿座り込み闘争突入に当たっての保健医療労組の闘争宣言を一部省略して紹介します。(CO)

●闘争宣言
 今日私たちは、この場で今一度闘争を決断する。
 君たちはあの武装した兵力で遮り、あの巨大な行政力で押し通そうとするだろうが、私たちは私たちの全身を投げ打って、私たちの最も純潔な魂を捧げる。
 君たちは権力を振り回して奪おうとし、秩序を前面に出して押さえ付けようとするが、私たちは生きている良心に訴え、偉大な正義の力に希望をかける。
 どんな意地も暴力も、真実と正義に勝ったことがない。どんな行政も権力も人間の純潔な良心に勝ったことがない。
 すでに君たちの非人間的で反倫理的な本性はみな現れた。
 いかに多くの患者らがいじめにあったのか?
 いかに多くの患者らが血の涙を流しながら離れたのか?
 いかに多くの患者らが治療を受けられないまま放置されているのか?
 いかに多くの患者らが死に追いやられたのか?
 そうだ、間違いなく君たちは、患者の生命を踏みにじった君たちの罪をそのまま伏せておくことができると考えるのか?
 すでに君たちの醜悪で卑劣なみみっちいやり口は天下に公開された。
 君たちは、赤字と借金は膨らませて,資産価値は縮小する手法で廃業の名分にしようとしたのではなかったか?
 君たちは、強硬労組・貴族労組のレッテルを貼り、民心を眠らせようとしたのではなかったか?
 君たちは、不良運営の責任を労働組合になすりつけたのではなかったか?
 廃業という手段で君たちの不正腐敗を覆ってしまおうとしたのではなかったか?
 廃業を正当化するために、資料を操作して世論を糊塗したのではなかったか?
 そうだ、間違いなく君たちは、君たちがならべたこの卑劣なみみっちいやり口が通用すると考えるのか?
 そうだ、君たちは1カ月あれば全てけりをつけることができると判断しただろう。
 何も分からない組合員がこのように長く頑強に闘うとは、考えることができなかっただろう。
 患者もみな追い出して、組合員もみな追い払って、莫大な国庫を食いつぶして1000億ウォンの開発利益を引き出すことができると計算しただろう。
 ホンジュンピョの身勝手な推進力と慶尚南道の強大な行政力で、どんなことも押し通すことができると証明したかったんだろう。
 解決できないことはないということを示したかったんだろう。
 だが、私たちはこの闘争の道すじの上に堅固に立っている。
 君たちが最後の行政力を発動して、どうしても廃業で押し通そうとするこの切迫した状況で、私たちはこの巨大な壁を跳び越えるために、今一度新しい闘争を決断する。
 すでに私たちは知っている。
 ここでやめるなら、103年間、地域拠点公共病院の役割を遂行してきた晋州医療院が、歴史の中にホコリのように消えることになるということを。
 ここであきらめるならば、私たちの国の公共医療が10年、20年後退するだろうということを。
 「収益性」論理のもと、数多くの公共病院らが閉鎖され縮小されて、金儲け構造調整の刃の下でズタズタにされることになるということを。
 ここで中断するならば、医療の公共性が破壊され、医療の営利化が大手を振るうことになるということを。
 私たちの公共保険医療政策の未来が、絶望の奈落に落ちることになるということを。
 ここでひざまずくならば、不良運営責任者と不正腐敗当事者らが羽振り良く復帰することになり、また再び国民の血税をもてあそぶことになるということを。
 ここで敗北するならば、ホンジュンピョ式独裁行政と暴政が庶民福祉を破壊し、この国の政治を荒廃化させることになるだろうということを。
 そして今日、私たちはきれいに育てた髪を切って、生命の糧である食事を抜き、家族との仲むつまじい寝床を離れてここ、慶南道庁前庭で野宿を始める。
 この闘争は、ホンジュンピョ道知事が廃業を撤回する時まで、晋州医療院正常化が成し遂げられる時まで熾烈に展開されるだろう。
 中央指導部から始めたこの闘争は、現場幹部と組合員らの闘争につながり、保健医療労組から始めたこの闘争は、様々な民主労組と市民社会団体、政党の闘争、良心的な国民が一緒にする闘争につながるだろう。
 今日4人から始めたこの決断は、数百・数千・数万の決断に広がり、今日のこの小さい火種は、明日のたいまつとして赤々と燃え上がるだろう。
 私たちのこの闘争は、晋州医療院を守る闘争であり、公共医療を守る闘争だ。
 私たちのこの闘争は、患者生命を守る闘争であり、国民健康権を守る闘争だ。
 私たちのこの闘争は、民主主義を守る闘争であり、民主労組を守る闘争だ。
 私たちのこの闘争は、独裁行政をけりをつける闘争であり、不正腐敗を暴き出す闘争だ。
 止めることもできないし、敗北することもできない。
 闘うことが正義で、闘うことが良心だ。
 闘うことが希望であり、闘うことが勝利だ。
 悪辣な政治家たちの暴政によって、これ以上患者の生命権が蹂躙されないようにするために。
 公務員の脅迫の下、患者が追い出されることが無いようにするために。
 私たちの美しい労働が、患者たちの笑いとして咲き始めるようにするために。
 私たちの手助けを待つ無数の患者たちのそばに、必ず帰るために。
 死のように静まっている晋州医療院に生命を吹き込むために。
 患者の健康と生命を扱う手と足として、今一度忙しくてにぎやかな晋州医療院の活気に満ちた復活のために
 私たちの労働と私たちの日常が尊重される日のために。
 涙を洗おう。背筋を真っ直ぐにして闘おう。
 あの青い空が、これ以上血の涙で汚されないようにするために。
 明るくて、まばゆい空として輝くようにするために。
 あの生い茂った葉っぱが、これ以上痛みで揺れないようにするために。
 豊かに、自由に踊るようにするために
 医療関係者の良心で、労働者の闘魂で、この土地の主人らしく、堂々として熱く闘おう。
 嘘と偽善でぎっしり埋まったやつらは、真に武装した私たちに決して勝つことができないということをはっきり示してやろう。
 民心に背く権力は、国民の側に立っている私たちを絶対押し倒すことができないということを全身で証明しよう。
 今戦わなければならない闘争。自ら立ち上がらなければならない闘争。
 一人が二人なって、十が百になって闘おう。
 自ら決断して、自ら闘おう。
 ここに、この道庁前庭を公共病院廃業を防いだ歴史的広場として、独裁行政と暴政を防いだ民主の広場として、作り出そう。
 正義の闘争。国民が支持する闘争。公共医療の希望を守る闘争
 自分と家族と子孫の美しい未来を作る闘争。
 絶対退くのをやめよう。
 必ず、必ず、勝利しよう。
 

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