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住友電工電子ケーブル製作有限会社(蘇州)で4日間にわたる大ストライキ

20130831a-1.jpg 江蘇省蘇州市にある日系・住友電工電子ケーブル製作有限会社(住友電気工業株式会社の全資子会社)の工場で、8月26日より1000人を超える労働者が賃上げを求めてストライキを闘っている。29日までで4日間に及んでいる。
 ストライキは26日の午前9時より始まった。すべての労働者が仕事を中止し、最低賃金の低さ、食堂の食事のひどさ、管理人の非人間性、仕事の厳しさなど工場への不満を訴えて決起した。工場側はストライキを闘う労働者に圧力をかけ、一方で和解を提起したがそこには誠意がまったく見られなかった。 

20130831a-2.jpg 27日になると、恥知らずにも工場側は「本日の会社側の説明を、私は理解し合意します。以後、会社の規則を守ることを承認して、仕事をします」との「宣誓書」を書かせようとし、さらに「今日10時30分に職場に戻って仕事をしない者には、今日の賃金を支払わない」という紙をストライキを闘う労働者に配布し、その団結を破壊しようとした。この会社側の暴挙に、労働者は一層団結を固め、怒りをさらに爆発させてストライキを続けた。
 29日、市政府と工会(中国スターリン主義の御用組合)が仲介にはいったが、それは会社側に立った和解で、労働者の納得するものではなかった。こうした介入をはねのけてストライキが続いているが、工場にはすでに400人の武装警官が配備されている。こうした弾圧と対峙しながら、労働者は今、闘いを継続している。
 世界大恐慌を背景にした中国経済の行きづまりは今、理財商品による巨大な金融危機に直面し、銀行と地方政府の破綻をきっかけにして、いつ崩壊してもおかしくない状況へと入りつつある。外資、中国20130831a-3.jpg資本を問わず多くの企業が経営危機に直面しているが、この住友電工ケーブル製作有限会社も工場閉鎖まで問題になっているという。このような経営危機が労働者に対して低賃金や首切り、強労働となって襲い掛かっており、連日のように農民工などの非正規労働者を先頭にして、労働争議が各地で爆発している。
 また中国スターリン主義習近平政権は、こうした労働者階級の闘いを圧殺するために、すさまじい弾圧の強化に走っている。現在、反体制的な人士や弁護士、さらに闘う労働者を連日のように逮捕している。また鉄道の民営化を突破口にして、今年の秋の党第18期中央委員会第3回総会では、民営化政策の一層の推進を決議し推進しようとしている。この政策の核心は、労働者の闘いと団結の圧殺であり、労働者の非正規雇用化のさらなる拡大である。それはまた、経済的にも政治的にも崩壊の危機に直面している中国スターリン主義の断末魔のあがきである。
 住友電工電子ケーブル製作有限会社の労働者は、日本人経営者を徹底弾劾して闘っているが、だからこそ求められているのは日本と中国の労働者の国境を越えた連帯であり闘いである。動労千葉の掲げる「外注化阻止・非正規職撤廃」のスローガンこそ、この国際連帯の要である。帝国主義とスターリン主義を打倒する、中国の労働者との連帯を今こそつくりだそう!(K)

*写真は、ストライキを闘う住友電工電子ケーブル製作有限会社の労働者
 

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