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中国 「ストライキ指導者を返せ!」 120日を超える拘留に労働者の怒り爆発

20130924a-3.jpg 今年5月7日より、広東省深せん市宝安区石岩街道にある迪威信家具用品深せん有限会社の工場で、従業員300人のストライキが爆発した。会社側は、この工場を広東省の恵州市に移転しようとしており、それに伴う労働者のリストラを行おうとし、しかもその補償金を会社側はちゃんと払おうとしなかったことへのストライキであった。会社側は工場の機械などを運び出そうとしたが、労働者はそれを実力で阻止してきた。
 労働者はストライキを闘う一方で、石岩労働所へのデモや要請行動に立ち上がった。5月23日、こうした闘いの中で200人が警察に逮捕された。逮捕者は順次釈放されたが、うちストライキ指導者とされた呉貴軍氏は120日たった今も拘留され続けているのである。 

20130924a-1.jpg ストライキで120日もの拘留という事態に対して、このストライキを共に闘い、解雇されて今も闘っている迪威信家具用品深せん有限会社の労働者は「呉貴軍を返せ!」と連日の闘いに決起している。そして全中国の現場労働者、とりわけ非正規の労働者が現在次々と「ストライキは無罪だ」と、抗議の声を今あげている。さらに香港の労働者がこの弾圧を許さないと連帯の声を上げている。
 一方で広東省総工会は、この事態に一切介入せず、資本・政府の弾圧を容認し続けている。この工会の姿に対しても、労働者の怒りがたたきつけられている。
 習近平体制は、すさまじい強権的な弾圧体制である。習近平体制は、人権を求めて始まった新公民権運動の弁護士や記者、活動家などを次々と逮捕し、200人を超える逮捕者が出ているとされている。また、ネットでの「デマ」の書き込みを禁止するとしてネット上での統制を強め、9月17日に中学3年生を逮捕した。(この中学生は、22日に釈放され、「おまえは僕の若さを軽視するかもしれないが、僕20130924a-2.jpgはこの時代が誰の時代かを証明しよう。…全身が傷つくことを恐れず、勇敢に生きていくことだ!」と発言した)。さらにiPhoneの工場で、「食事時間は5分」「女性は妊娠検査」などのすさまじい虐待が行われいることも明らかになっている。
 こうした習近平体制の大弾圧の中で、この迪威信家具用品深せん有限会社の労働者の決起は、習近平の強権的な弾圧体制への反撃の声であり、すべての人民の最先頭で習近平体制を直撃する闘いとなっている。
 中国スターリン主義は現在、理財商品をきっかけにした金融恐慌の危機に直面し、バブルの再燃で必死に危機を乗り切ろうとし、その結果逆に矛盾を一層深めている。また22日に無期懲役の判決が出た薄熙来元重慶市書記の裁判は、中国スターリン主義の政治的危機を赤裸々に示した。
 習近平体制の大弾圧は、経済の崩壊と政治的危機に直面した中国スターリン主義の断末魔の叫びそのものであり、それを真っ向から労働者階級の闘いが迎え撃っているのである。
 中国の労働者階級との連帯をかけて、11月集会の爆発を勝ち取ろう!(K)

*写真は
1、ストライキを闘う迪威信家具用品深せん有限会社の労働者
2、「ストライキは無罪だ!呉貴軍を釈放しろ!」と訴える迪威信家具用品深せん有限会社の労働者
3、連帯決起した香港の労働者たち
 

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